2008年09月13日

HVU大反省大会--なんでも見てやろう


 っていうような、出かけてっての見聞を別にして、日常的には、このハーバード大学さんではどんな図書館活動をやってはるのか、運営をやってはるのか、ということについて、自分で適宜テーマを設定しつつ、調査してったって感じですよね。
 そのいくつか。

これぞプロ!貴重資料画像を支える専門家たち
結集!カタロガーたちの梁山泊
圧巻!1000万冊の保存書庫
マジっすか!年4万冊を修復する地下工房

 まあ難しいのは、1年てのがあまりに長すぎるし、加えてハーバードさんでかすぎるしで、なんか、距離感がつかめへんていうか、焦点の当て方がどうしてもピントはずれになっちゃうよね。1年あったら、こっちやむこうの事情とかががらりと変わっちゃうし。なんか、こうこうこうしよっかな、ていう青写真が、現地に行ってみたらどうにもしようがなくて、塗り替え塗り替えしなきゃやってけなくなったり。まあそういうのが、短期と比べて長期の難しさでもあり、さりながら、そうしながらやっていけるということがメリットでもあったりするのだけどね。
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HVU大反省大会--Go West to East! だから私は旅に出る・アメリカ横断大学図書館巡りツアー


 計9都市、15箇所。
 江上がこの研修期間中、米国各地の大学等図書館を訪れた数ですよ。ほほう、そんなに行ったか。行ったよねぇ。江上、旅好きだもんねぇ。主に東海岸地域になっちゃったのは残念だし、ほんとは8月のキャンセルがなければ、13都市21箇所くらいになってたかも。
 行って、見学・調査を行なう、ていうあれなんだけど、これだってイェンチンさんなりハーバードさんなりが、はい、ここに行ったらどうですか、先方とアポとっときましたよ、誰々さんから何々の話を聴けますよ、ていうようなことをお膳立てしてくれるわけでも、提案してくれるわけでも、そもそも行くこと自体について口出ししてくるわけでもなんでもなくて、まったくゼロの状態で、江上が行きたい/行くべきと考えるところに、行けるときに、勝手に行く、ていうあれなので、まず、行くこと自体を決める、から始まって、どこへ行く、何を調べる、誰に会う、その人とコンタクトをとる、交渉する、アポをとる、宿所を、航空券を、現地情報を、交通情報を、ていうことすべてを自力で(もちろんその過程で人様の手はたくさん借りる)実施するというのを、9都市15箇所。

 冬の頃なんか、飛行機乗り倒してたよね。

 マイル? たまんないよ。たまるような飛行機選んでたら、高くついてしゃあないもの。

 主な、行ったところ。

ハリー・ポッターの住まう桃源郷
ニコニコ動画に歓声を上げる学生たち
海辺の街のデザイナーズ・ホテル
Google様天孫降臨の地
オハイオの秋葉原
CJKカタロギング闘いの歴史

 だいぶ、おかしなコメントが(笑)。

 自分がいつもやるやり方としては、文献なりwebなりでふんだんに予習をしていって、本番ではもはや復習、なんだけど(ていうか、だからこそ)その復習で、現地でしか味わえない旨味なり得られない生情報なりを得てくる、的な感じなんだけど、それが、例えば「 計 画 通 り 」の調査が行なえることもあるし、或いは「だめだ、なんとかしないと」的に不発に終わることもあるし、そんなことより、先方さんから思いがけないオファーをいただいて、当初は考えもしてなかった貴重な体験、貴重ってほどではないけど(笑)おもろい体験をすることもあったしで、得られたものというのはハンパじゃなかったと思うよね。
 あと、やっぱりこういうのって、計画なり事前交渉なりというのを自力でやるからこそ効果倍増、みたいなところがあって、いろいろ交渉していく過程で先方の思わぬ事情を理解できたりもするし、自分の中でぼんやりしてたイメージがだいぶ明確になって問題点を掘り起こしやすくなったりもするので、人任せは、あかん、というよりもったいない、実に。
 それからどんだけ予習してったとはいえ、やっぱり実際に現地に行って、相手の顔を見ながら話を聴くと、あ、あの文献のこの文言は実際にはこういう意味やったんや、とかいうことがわかる。言葉に、肉付きなり、尾ひれなり、要は文脈というものがついてくれることで、理解度がぐっと上がる、ていう感じになるよね。
 でも一番の収穫は、いろんなタイプの、いろんな専門の、いろんな立ち場のライブラリアンの人に会って、かたい話、やわらかい話、明るい話、暗い話、情けない話(なさばな)、いろいろくっちゃべって、くっちゃべってっていうのは聞こえが悪いけど、意見交換なりディスカッションなりして、ていう、その経験ですよね。あの街の、あの図書館の、あの人と、あの話。もう、すべてが想い出ですよね。遥かなメモリーですよね。手に届くか届かないくらいの宇宙が澄みきってどうたらこうたらですよね。
 そして、そうやってディスカッションをする機会が増えるにしたがって、自分の英語力(註:正確には、英語を使ってのコミュニケーション力)がなんとなぁく上がってきてるのかな?ていう手応えを感じるようになるかならへんかくらいのところで、帰国(笑)。
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2008年09月12日

HVU大反省大会--周り見てください、これ全員ライブラリアンですよ。

 図書館集会への参加

 ここからは、図書館大会の類に参加したよ、ていう話。

 CEAL、即ち、Council on East Asian Libraries、要するに、全米の東アジア研究図書館のライブラリアンの人たちが集まる年次集会、ていうのがあって、これは、そのCEALの上部組織たるAAS、即ち、Association for Asian Studies、要するに全米のアジア研究の研究者の人たちが集まる年次集会が、毎年3月下旬から4月上旬のタイミングで開催されるのだけど、それと同じ時期・同じ都市・同じ会場・同じセリフ・同じ時、に行なわれるのが通例になっているよ、ていう。だから、時期が時期だけに、日本からの参加がいつも微妙な感じになってしまう。もったいない。
 とはいえ、全米の日・中・韓のライブラリアンなり研究者なり専門家なりが集まって、プレゼンなりディスカッションなりを行なうし、OCLCのCJK Users Groupミーティング、なんてのも行なわれる(註:参加し損ねた)よ。
 これが、アトランタだのどこそこだのという感じで、いろんなところで行なわれるんだけど、2007年は偶然ながらボストンで行なわれた、ていう。これは幸だったのか不幸だったのか。まあ、幸だろうな。

 で、NCC、即ち、North American Coordinating Council on Japanese Library Resources、要するに、全米の日本研究ライブラリアンの人たちが集まる年次集会というのも合って、これもまた、CEALでみんな集まるのとタイミングを同じくして開く、という感じになってて、だからこれも2007年はボストンだった、ていう。委員会やタスクグループがいっぱいあって、それぞれの活動報告をやっておられたよ。NCCはこの年次集会のほかに、いろいろと集まりをやってはって、ボストン美術館でデジタル化関係のワークショップとか、画像利用の許可に関するタスクフォースとかをやっておられたよ。画像利用の許可については、最近日本でもちょこちょこ記事が出ておられるので、目にした人も多いのでは。

 そして、天下のALA。泣く子も黙るALA。IFLAの数倍すごかった、ALA。全米から集まるライブラリアン3万人、分科会400。理屈じゃない、これは行っとくべき。体で味わっておくべき。一度、だまされたと思って、是非。ちなみに夏のほうだよ。冬は多分だいぶちがうよ。
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HVU大反省大会--紳士淑女の社交場、の章

 そんな忙しい毎日の合間に、ハーバードの学内のライブラリアンたちを対象とした勉強会だとか講演会だとかワークショップだとか、あと、業務に関わる内容なんだけど関係者限定というわけではなくて、学内の図書館職員であれば誰でも参加していいです、ていう内容のオープンなミーティングみたいのとかがあって、たっくさんあって、選びさえしなければ毎週のように何かしらの催事は行なわれている、ていう感じで、その情報は業務用MLみたいのにひっきりなしに流れてるので、お、これ良さげ、ていうのを一本釣りしては、お邪魔する、ていうのを、まあ出来る限り行くようにしてたよね、こういうのは。特に、業務に関わるオープンなミーティングなんて、生の現地情報なりライブラリアンの本音に肉薄できるという、貴重な体験なので、積極的に聞き耳立ててましたよね、ほとんど英語わかんなかったけど。でも、こういうのに触れられることこそ、短期の見学では絶対に経験できない、長期・滞在型ならではのことだし、その内容そのものよりもむしろ、いろんなライブラリアンの人のいろんな見解が聞けたり、ディスカッションの様子を目の当たりにしたり(註:自分に英語力さえあれば進んで山ほど発言できたはずなのに、悔しくてならん、悔しくてならん)、たまさか知り合った人と意見交換をして思わぬ交流を持てたり(註:1vs1ならわりと、どんとこい、になる)、とにかくなんてんだろう、なんかそのひと場面ひと場面を想い出深いと思える感じになるよね、純粋に。

 想い出深かったミーティングの類を、過去のHVUdayや日記でふりかえる時間。

自らの意見や能力をパブリックに示すことができなければ管理職にも専門職にも就けないと言っても過言ではないのだ、の章
機関リポジトリ? 何それ、おいしいの?、の章
次の時代のOPACを担うのはあなたたちです、の章
図書館事務長がバリスタになった日、の章

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2008年09月10日

HVU大反省大会--ハーバードの図書館で、日本の古典籍の整理をする。あと、愛も叫ぶ。

 これは、「出版事業」としての補遺目録プロジェクトとは別の営みになるんだけど、まあ今回の補遺目録の対象となっている資料の多くが、まだHOLLISに未収録であるわけなんで、これがHOLLISに収録されてくれないことには、補遺目録をいくら整備しようが、利用者に提供なんかできないし、アクセスもできなくなっちゃうよね、という問題があって、じゃあ、そのHOLLIS&OCLCに目録登録するっていうカタロギングの仕事を、江上が手伝う、ていう感じで当初やってたんだけど、残念ながらこれが途中で終わってしまったという事情があって、だいぶいまでも心残りになっているよ。

 ハーバードさんにおけるカタロギングというのは、まず、OCLCの総合目録データベースに書誌と簡易所蔵を登録して、しかるのちにハーバードの目録データベースにその書誌をダウンロードして、詳細な所蔵を登録する、という流れですよ。
 OCLCに登録する際に使われるのがOCLC Connexionと呼ばれる専用ソフトウェアで、CJK文字もここで使える(諸事情により若干の制約あり)。で、ハーバードさんの目録データベースに登録するにあたっては、図書館業務用システムであるAlephを使う。で、江上はその作業を、HYL内において江上にあてがわれた図書館業務用システム端末(ConnexionもAlephも入っとぉる)を使って、行なう、といった具合。

 OCLCやハーバードでの、ていうかたぶん北米での、日本語資料の書誌レコードというのは、ひとフィールドに日本語で記述したあと、それと同じMARC番号を持つフィールドをもうひとつ作って、同じ記述を英語(ローマ字)で併記する、そして、しかるのちに両者をリンク付けする、ていう仕組み。

 あと、日本古典籍のカタロギングとはいえ、適用する目録規則はAACR2なので、まずここで1回、世界観がぐにゃりと曲がる。で、CEALで作成されたガイドライン(Descriptive Cataloging Guidelines for Pre-Meiji Japanese Books)も見る必要があって、これが、NACSIS-CATの和古書コーディングマニュアルとちょっと似ててたまにちがう、ていう感じなので、ここでトラップにかかりまくる。さらに、まったく使い慣れていないMARCフォーマットとそのルール、それをベースにしたOCLCさん独自の運用ルール、もちろんハーバードさんのローカルルールもあるわけなんで、総勢でぼっこぼこにされる。

 で、古典籍でしょ。

 1日3つできりゃマシなほうでしたよ。(涙)

posted by egamihvu at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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