2008年03月01日

SFX的なのやMetalib的なのに対する江上の評価 ほかLibXについて1編


 ”あの程度”の機能、基本だろう、と。
 大学図書館が”情報センター”を標榜しようってんであれば、いまどきあのくらい備わっててあたりまえだろう、と。

 で、だからこそ、その程度のあたりまえなものに大枚はたかなあかん、ってのがどうも納得いかん、と。

 たとえば、ハーバードさんの利用統計を
http://hul.harvard.edu/ois/systems/portal/stats/YR2006/index.html#stats
 ごくごくざっくり見てみると、MetaLibは全体の約1割、SFXは全体の約16%という使用率。

 低いこと自体には別に問題ないと思うんだけど、じゃあ果たして、これは”買い”であってたのかどうなのか。

 あとLibX、がんばって京大仕様のを、作ろうよね。

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【35. オンライン資料の検索を強力にサポート – E-Research@Harvard】

 電子ジャーナルやデータベースなどのオンライン資料を、いかに効率よく、判りやすく、スムーズに提供するかについては、どの大学図書館も常に頭を悩ませている問題だと思います。
 ハーバード大学では、学内で契約・提供されているあらゆるすべてのオンライン資料について、「E-Research@Harvard」という下記のポータルサイトから探し出し、たどり着くことができるようになっています。

 E-Research@Harvard
 http://eresearch.lib.harvard.edu/

●Cross Search

 このポータルサイトで提供されているサービス・機能のうち、もっとも強力な機能のうちのひとつが、データベースの横断検索です。
 ハーバードでは非常に多くのデータベース – 文献検索データベース、統計データベース、分野別データベースなどを契約しています。E-Research@Harvardでは、MetaLibと呼ばれるシステムを使って、それら複数のデータベースを一度に横断検索することができます。
 ユーザはまず、下記画面の左側にリストアップされている分野別・種類別のカテゴリから、自分の目的に適うものを選びます。すると、その分野・種類に即した複数のデータベースが、画面中央に提示されます。

fig1
 
 写真は「Music」を選択して、7件のデータベースが提示された例です。この中で、自分が検索したいデータベースをチェックボックスで選び、キーワードを入力して検索してみます。

fig2

fig3

 "shamisen"で検索した結果が表示されました。
 右端に表示されている「Topics」「Authors」などの見出しのついたリンクは「ファセット」と呼ばれる機能で、これをクリックすることでしぼりこみ検索が可能です。検索結果の内容が自動的に分析され、その中に含まれているキーワード(kabuki, theater, tsugaruなど)や著者名などのうち、数の多いものが選ばれて、このようにリストアップされています。このリンクをクリックすれば、そのキーワードや著者名でしぼりこみ検索をした結果がすぐに表示される、という仕組みです。
 「FIND IT」という青いボタンをクリックすると、その論文の全文ファイルへのリンクや、図書・雑誌の所蔵場所を示す書誌・所蔵データへのリンクが示され、現物を入手することができます。これは「SFX」というシステムを使ったサービスで、京都大学の「Article Linker」とほぼ同じ機能です。
 「○」に「+」のマークがついているボタンをクリックすると、選んだ論文のタイトル・著者・雑誌名などのデータが、各ユーザ個人のバスケットに保存されます。保存したデータは「My Research」と書かれたリンクをクリックすることでいつでも参照できます。RefWorks(文献情報管理ソフト)へのエクスポートも可能です。

fig4

 この機能は、ユーザ各自がログインしているときに利用可能なものです。
 E-Research@Harvardのトップページやその他の検索画面のページなどには、随所にログインのためのリンクが設けられています。これは【29. どこでもハーバード – WebサービスとPIN System】でご紹介したPIN Systemへのリンクであり、ユーザはここで自分の身分証番号とパスワードを入力することにより、ハーバード契約資料へのアクセスが認められるメンバーとして、認証を受けることになります。
 下記は、ログインしていなかったときの、横断検索画面の例です。

fig5

 ハーバードの学内者でなければ使用できない契約データベースには、使用できないという意味の「○」に「/」のマークが表示されています。逆に、フリーで公開されているデータベース(AGRICOLA)やハーバード自身が作成して一般公開している目録データベース(Harvard Geospatial Library)にはチェックボックスがついています。フリーで利用できるデータベースについては、ハーバードの学内者でなくてもこの横断検索機能を利用できます。

●E-Resource

 ハーバードの図書館が契約あるいは提供しているオンライン資料、データベース、コレクションなどについて、キーワードやタイトルなどから探すことができるのが、「E-Resource」サービスです。キーワードなどによる検索で探すほか、リストアップされた分野名からたどり着くこともできます。

fig6

 右側の「○」に「i」のマークをクリックすると、そのデータベースについての解説・利用条件・分野などの情報が表示されます。

fig7

 また、ここでは契約・有料もののデータベースだけでなく、ハーバードで作成・公開している無料のデータベース、インターネット上でフリーで利用できるデータベース、他大学が作成した分野別リンク集や、ハーバード図書館のwebサイトや各館が作成した利用ガイド・分野別ガイドなど、じつにさまざまな種類のオンライン資料が含まれています。学内の各分野の専門家であるライブラリアンが、ここに掲載してユーザにおすすめできると考えたオンライン資料については、その出自や有料無料に関わらず、提供されています。上記リストのうち、「○」に「/」のマークがついていないものが、フリーで利用できるオンライン資料にあたります。

●LibX

 E-Research@Harvardで提供されているサービスとは別のものですが、「LibX」についてご紹介します。
 LibXはユーザ各自が自分のwebブラウザに組み込んで使うツールです。ヴァージニア工科大学で開発されたもので、各大学の図書館サービスシステムに合わせてカスタマイズしたものが提供されます。ハーバードの図書館webサイトからも、ハーバード大学のユーザ向けにカスタマイズしたものが配布されています。
 このツールをwebブラウザに組み込むと、さまざまな図書館サービス・情報検索に関する便利な機能を利用することができるようになります。
 例えば、ブラウザにインストールされたツールバーから、直接HOLLIS(ハーバードの蔵書検索)や電子ジャーナル用データベース、Google Scholarなどを検索しに行くことができます。

fig8

 ほぼ同じ機能が、webページのテキスト選択後の右クリックメニューからも可能です。

fig9
 
 また、Amazonの検索結果画面などにハーバードのマークが表示されるようになり、それをクリックすると、同じ本がハーバードの図書館に所蔵されているかどうかをHOLLISで確認できます。さらには、閲覧中のwebページの中にISSNやISBNが書かれてあれば、自動的にそれを認識し、HOLLISを検索するためのリンクを付与してくれます。

fig10

fig11
 
 
posted by egamihvu at 11:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
みつけちゃいました。公開されているからいいですよね。さすが東大って関心してる場合じゃないですが・・・。

https://mbc.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/products.html
Posted by d at 2008年03月03日 21:22
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