2007年07月01日

6/28:フリーア美術館図書室

 6/28。
 フリーア美術館の図書室を訪問してきました。
 フリーア美術館はワシントンDCにある東アジア美術の美術館で、スミソニアンの博物館/美術館群に属しているところですよ。フリーアさんという人のコレクションと寄付金を母体としています。
 その図書室で、主に日本語・日本研究資料についてお話をうかがってきたことの、印象に残ったいくつか。

(全体)
・設立者であるフリーア氏が、米国民に正しくアジア文化を理解してもらうこと、という遺志でコレクションや財産を寄付している。その遺志のひとつで、図書館もつくる約束だった。また、その遺志によって運営されているだけでなく、運営資金もフリーア氏財産による基金が約半分を占めているので、結果、スミソニアンの中でもわりと独立して運営しているところがある。
・1987年にRLIN導入。このときに、分類をDeweyからLCに、蔵書配架を言語別から混配に変更された。
・OPACは、CJKを取扱いのパイオニアだったINNOPAC(確かロンドン大学SOASと同じ)を、かなり早い時期に導入した。スミソニアン全体のOPACシステムとは別に独立運用しているが、近く統合の予定。
・図書館と、アーカイブ部門と、美術部門があって、書籍形態なら図書館、文書・写真・書簡類ならアーカイブ部門、美術品と認定されれば美術部門、という感じ。奈良絵本など、美術品として美術部門へ行ってしまうと、取り扱いも利用制限も厳しくなったり、目録・書誌も美術品としてのそれになってしまう。

(日本語資料)
・最近ではそうでもないとはいえ、もともと、日本美術研究者には日本語ができない人が多い。ということもあって、同様の内容であれば日本語図書よりも英語図書のほうを優先して収集することになる。
・Japan Art Catalog(日本の展示会図録)コレクション。国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)による1995年からの網羅的寄贈プロジェクトによるもので、現在は国立新美術館が行なう。現在約4500冊で、OPACで公開し、ILL受付をしている。
・OPACの古典籍資料書誌には、注記に国書総目録の該当タイトル情報が付加されている。
・RLINでは日本語のタイトル記述の際、分かち書きしてスペースを入れるというルールになっていた。OCLCではスペースを入れないルールになっている。このため、OCLCの統合に伴って検索に不具合が生じることが危惧される。

posted by egamihvu at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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