2007年07月01日

6/25:ALA2007「Web2.0を使いたおす」

 ALA2007「Web2.0を使いたおす」(Wiking the Blog and Walking the Dog - Social Software, Virtual Reality, and Authority Everywhere)、どう邦訳したもんかわかんなかったので適当に付けた、という分科会に行ってきましたよ。そして、いまの江上の「こうだったらいいのにな」的思いともっともぴったりフィットした、と言うも愚かなり、いやもう遥か彼方へ漕ぎ出していらっしゃった感じのお話でしたよ。


 その1。
 John Blybergという人、ミシガンのAnn Arbor District Libraryの人らしいのですが、この人の話は「Social OPAC」という話でしたよ。

・John Blybergさんのblogと資料
 http://www.blyberg.net/
 http://www.blyberg.net/files
・Ann Arbor District LibraryのOPAC
 http://www.aadl.org/catalog

 いま調べなおしてて、思い出した。

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Carrent Awareness Portal
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2948

2007年1月25日(木曜日)
アナーバー地域図書館、Social OPACをリリース!

ミシガン州アナーバーの公共図書館であるAADL(アナーバー地域図書館:Ann Arbor District Library)が、ソーシャルネットワーキングを取り込んだ新しい蔵書検索システムをリリースしました。Social OPACを略して『SOPAC』とよんでいるようです。
『SOPAC』では、アカウントを持った図書館利用者が、書誌データにその資料の評価、ソーシャルタグ、コメントなどをつけることができます。それらの情報を利用した「最近付けられたタグ」、「最近付けられたコメント」などのフィーチャリング機能や、書誌データの一覧表示画面などをみることができます。
このシステム開発を手がけたブライバーグ(John Blyberg:AADLのシステム管理者・主任開発者)のブログに、紹介ビデオが掲載されており、タグ、コメント、評価などの付け方やその管理方法などが、わかりやすく紹介されています。
また、ソースコードも公開されています。
ブライバーグは、「Web2.0のユーザが、商用ソーシャルネットワーキングを利用するように、このOPACのソーシャルネットワーキング機能を使ってくれるか、楽しみにしている」とコメントしています。

SOPACのインターフェース
http://www.aadl.org/catalog

SOPAC紹介ページ:AADL.org Goes Social(紹介ビデオ、ソースコードあり)
http://www.blyberg.net/2007/01/21/aadlorg-goes-social/
 #ソースコード [http://www.blyberg.net/downloads/SOPAC_1.0.tar.gz (tar)]
 #ビデオ[http://www.blyberg.net/downloads/jblyberg_sopac_1_21_07.mov]
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 ああ〜、この話だ! 忘れてた!
 じゃあまあ、いまさらわざわざここで報告するようなこともないかな(笑)。

 それでも印象的だったコメントを、じゃあ一応書いておくよ。

・機能としては、タグ、タグクラウド、ユーザレビュー、レコードのマークアップ、レコードのコレクション、履歴、目録カードへの書き込み、レーティング。
・目録カードへの書き込みの例はこちら→http://www.aadl.org/cat/ccimg/1211031/。こんな遊び心がありましたかね、しかし(笑)。江上がこれを、現物を見ずにアイデアだけ聞いたとしたら、「そんなの喜んで使うのは図書館員くらいじゃないのか」と思ってしまいそうなんだけど、実際にこうやって書き込まれてるのを見てみると、やっぱ、おもろそうだよ。しかも何がポイントかって、軽い!てことほどいいことはないよ。
・あと、これはSocialとは言わない機能だろうけど、表紙画像の表示、これを借りてる人はこんな本も借りてます、ミシガンの他の図書館の所蔵を探しに行く、ていうのもふつーに提供しているよ。
・SocialOPACの利点として、セレンディピティ、レコードへの付加価値、Library Experienceの向上のほかに、まとめ役としての責任?みたいなことをおっしゃってたよ。ふむ、この機能を「プラスアルファ」と考えるか「責任」と考えるかでは、だいぶ意味がちがってくるよ。
・課題として、まあ「オーソリティ」はもちろんなんだけど、ほかに「寿命」があがってた。確かにいまは、おもろそうとか役に立ちそうとか目新しさとかで保てるけど、やっぱりどうしてもこういうぱっとしたWeb技術は寿命も短そうだし、すぐに陳腐化してしまいそうだから、考え方としては「だから、深く考えずにぱっと作ってぱっと出す」という考え方なり、「だから、常に新しいものを付け加え続ける」という考え方なり、「だから、長生きしそうな機能にだけ目をつけて慎重に導入する」という考え方なりができるな、と思ってみたよ。ちなみに江上の好きなのは「ぱっと作ってぱっと出す」的なの。


 その2。
 Meredith Farkasさんという人、Norwich UniversityというところのDistance Learning Librarianだそうですが、その人の「Tales from Outside of Public Libraries」というタイトルのプレゼンでしたよ。
 ざっくりと言うと、「図書館以外の業界がこんだけWeb2.0サービスをやってるのに、図書館にできないわけがないでしょ?」というのと、図書館以外業界/図書館業界の実例紹介、みたいな感じでしたよ。

・考え方:情報ベースを構築する、フィードバックを受け付ける、図書館運営をガラス張りにする。
・実践:Wikiによる情報ベースの構築、blogによる情報公開や、フィードバック・リクエストの受付、flickrによるライブラリーツアーなど。
・で、こういうことができる、こういう事例がある、ていうのももちろんなんだけど、この人が最終的に言ってるのは、”図書館業界以外”の人や、”自分の属する/興味あるタイプの図書館・図書館業務以外”の人のblog、特に、教育業界、IT技術業界、ビジネス業界の人たちがどんなふうにsocial softwareを使っているか、そこに目をおつけなさい、ということでしたよ。発想をよそさんから注入せよ、と。
 そう、そこなんですよね。○○という技術、○○という機能それいちいちがcoolかどうかが問題なのではなくて、そういうcoolなのにアンテナをはること、広く学ぼうとすること、時宜・目的に応じて柔軟に採用すること、そういう心構えの問題なんですよね、要はね。

 で、Meredithさんの情報公開ぷりったるや、まさに2.0の権化って感じですなあ。

・「Tales from Outside of Public Libraries」(今回のプレゼン用パワポ)
 http://www.slideshare.net/librarianmer/tales-from-outside-of-public-libraries/


・Webサイト
 http://meredith.wolfwater.com/
・プレゼン集
 http://meredithfarkas.wetpaint.com/


 ほかにSecondLifeでの図書館活動についていろいろ説明してくださった人のお話では、「SecondLife内にはリアル図書館を使ったことのない人が大勢いるはずなので、その人たちにヴァーチャルサービスを提供することによって、リアル図書館に魅きつける」とか、「やってみると、SecondLifeの住人たちはまさに図書館を求めているということがわかった」とかおっしゃってたよ。課題として「ボランティアのBurnout」ていうのも言ってたけど。


 はあ、しかしこうやっていろんな人の話を聞いてると、自分がいかに勉強不足で、発想貧困で、酩酊堕落(これ何?(笑))かがよくわかるなあ。「Slideshare」なんてサービスがあるなんて、知らなかったどころか、思いつきもしなかったものなあ。勉強になるなあ。
 まあとりあえず、自分なりに明日からもがんばろっと。
posted by egamihvu at 04:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも詳細なレポートを拝読させていただいています。特にALA2007関連の記事は勉強になります。ありがとうございます。
Web2.0の図書館での活用、ポイントは「『図書館外の技術』をうまく取り入れろ」とお見受けしました。勉強させていただきます。

Posted by 林@農水情セ at 2007年07月01日 10:15
林@農水情セさん、コメントをありがとうございます。

もっと英語力があれば数倍もちゃんとしたレポートをお届けできるのですが。恐縮です。
Posted by egami at 2007年07月02日 11:11
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