2007年06月26日

ALA2007を速報的に総括するよ。

 ALA2007への参加、とりあえずひととおり終わりました。
 おもろかったよ。
 そして、おもろかった以上に、くやしかったよ。

 くやしかったことの第1は、「出たかった分科会」のうち「出れた分科会」たるや2割にも満たず、ほとんどが「出れなかった分科会」であること。ずるいよね、8割方時間がかぶってるって、どんだけの規模だ、ていう。
 くやしかったことの第2は、アメリカさんはそれはもう徹底的に、ハンドアウトの類をいっさい配らない。パワポも使わない人が多い。全体のうちでパワポを使う人が半分、口頭だけの人が半分、で、パワポのハンドアウトをくれた人たるや、数十人聞いたスピーカーのうちでたった1人だけというていたらくでしたよ。手元に残らないこの虚しさをなんとしよう。これで、Webに上がる率が低かったら、もう誰も愛さないよ。
 くやしかったことの第3は、まあ言わずと知れたことながら、結局、英語ほとんどわかんなかった(涙)。とりあえずこないだ購入した(報告:某勉強会の皆さんありがとうございます)ICレコーダーでやまほど録音したので、これからのヒアリング教材とするよ。

 それで、各分科会で学んだことやレファレンスなんかをとりまとめたいのだけど、ちょっと時間がかかりそうなので、ちゃんとしたレビューは時間をかけて書くとして、いまの時点での、興奮冷めやらぬ中での速報的レビューを、ざざっと書いてみることにするよ。

【6/22】
●Hollywood Librarian(★)
 ライブラリアンの人が撮った映画。ライブラリアン魂の根っこに問いかけるような内容で、要所要所で会場から拍手なり歓声なりが起こるので、ああ、この人たちはほんとにライブラリアンである自分に誇りをもってはるんやなあ、としみじみした。

【6/23】
●Libraries & Landscapes
 既述。

●Teen Graphic Novels: Maintaining Your Collection for Maximum Impact!
 既述。

●Transforming Your Library, and Your Library's Future, with Technology
 ちょっと見ただけだったけど、日本とアメリカで「テクノロジー」(特に情報のそれ)がどうちがうか、ということを直に感じた。日本で語られる「テクノロジー」がたいてい理工学的であるのに対して、アメリカで語られる「テクノロジー」は哲学でありグランドデザインである、ということ。そういう話を以前別のアメリカ在住の人からちらっと聞いたことがあって、あ、まさにその通りだな、と思った。

●The Google Five Libraries: Two Years, Six Months, and Seven Days in the Life of Google Library Project
 鉄板ネタであるはずだけど、いまいちもりあがってなかった。司会がうまくなかったのか、情報開示できない部分が多いからか、語り手にとってはもうすでにあちこちで語ったことしか語ることがないから辟易してたのか、語り手の面々が管理職なのであまりぺらぺら語りたがらなかったのか。コメントもディスカッションも滞りがちで、空白の瞬間が何度も訪れた。それでも、鉄板ネタだった。

【6/24】
●It's Showtime for Instruction Librarians: The Making of Short Films for Marketing and Instruction(★★)
 まあ、↓とにかく見て!(笑)
 http://books.valdosta.edu/media/library_films.htm

●Library Policies of American Occupation: Japan was not Iraq
 それもそうだけど、まず日本の図書館の現在のていたらくをこそ知ってもらう必要があるのではないかと思った。

●Future Friends: Marketing Reference and User Services to Generation X
 あの手この手で非ユーザの興味をひく、という活動をがんばってやってはる方々だけあって、プレゼンは一番うまかったと思う。スピーカー3人ともがMySpaceに言及。

【6/25】
●Future of Information Retrival
 「Mass digitization means Mass responsibility」という言葉が印象に残った。デジタル化すればするほど、それを検索可能にするための責任も負うことになるのだ、という意識。
 あと、マイクロソフトの蔵書デジタル化(Live Search Books)の人の話で、最後に課題として挙げられたのが「結局”著作”とはいったい何なのか」という至極根源的な問題であったのが、もうひとつ印象に残った。

●Issues and Trends in Digital Repositories of Non-textual Information: Support for Research and Teaching
 わかんない(笑)。

●Wiking the Blog and Walking the Dog - Social Software, Virtual Reality, and Authority Everywhere(★★★)
 もっとも自分の考え方に近い人たちによるプレゼンだった。江上が夢見てたSocial OPACを実例紹介してくれた顔の生っ白い優男と、よその業種はこんだけ2.0なwebサービスを実現してるのに図書館にできないわけないでしょ?というクールでキュートな女子の人だった。この子たちに負けちゃいけない、負けるわけにはいかない、と思った。

●Serving Transgendered Patrons(★)
 自らFTMのライブラリアンの人による性同一性障害全般と情報提供サービスについての話で、最後には「こんなふうに話ができる日が来るとは思わなかった、本当に感謝します」と涙ながらにおっしゃるので、こっちもうるっとしてしまったよ。江上が参加した中では、質疑応答とディスカッションがもっとも盛り上がり、かつもっともフレンドリーだった会で、英語さえできればという江上の悔しさを増幅させたよ。

 以上です。

 正直、来年も来たい。

 ていうか、年度末の予算消化でわけわからん海外出張に浪費するくらいだったら、半額援助とかでいいから5-6人このALAに参加させたほうが、よっぽど有意義な金の使い方だと思うよ。
posted by egamihvu at 06:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
負けてはいられませんね。
Posted by tanabe at 2007年06月26日 21:49
tanabe様、コメントをありがとうございます。

もうちょっと詳細な報告を追加しました。
http://hvuday.seesaa.net/article/46325481.html
Posted by egami at 2007年07月01日 05:16
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