2007年06月12日

「図書館目録の将来」は、それはもうあちこちで議論されているよ。

 ハーバードのTask Group on Discovery and Metadataというところが、月1で主催なさる、カタログ・メタデータ関係の講演会みたいのがあって、6月の講師さんがメタデータの話をなさったのですが、いろんなタイプのいろんな立場の人たちが聴きにくる講演会だから、どうしてもざっくりした話にならざるを得ないな、そのへんは仕方ないな、という感じでした。

 それもそうなんだけど、以前の記事(http://hvuday.seesaa.net/article/41013966.html)でなんとなくカンで「図書館の歴史が厚くてこれまで長いこと伝統的なサービスや整理・目録を手抜きなく構築してきた、がために、それを捨てきれないでいる、ていう空気感みたいのもあったりするんじゃなかろうか」と書いたんだけど、どうもやっぱりそれは当たってるらしく、「LCSHを捨てようていう話も、決して判らないわけではないんだけど、これまで時間も労力もお金も注ぎ込んでマネジメントしてきたものを、簡単に手放す、ていっても」みたいな感じがあって、それを思うと、じゃあかたや日本側はといえば、専門性もその歴史の薄いがためにあっさりと新しい技術に乗り換えることができるという背景があるのだとしたら、おもしろうてやがてかなしき鵜飼かな、という感じですよ、ちょとちがうけど(笑)。

 それから、そのときの質疑応答のヒートアップぶりを聞きながら、これちょっとあかんな、と思った(註:もちろん英語なんか3割ほども理解できてません(涙)が)のが、図書館目録の将来を議論するにあたって、1年後の将来も5年後の将来も15年後の将来も30年後の将来もごっちゃにしてしゃべってたって埒あかないじゃん、そこはちゃんと切り分けて考えないと、ていうことで、30年後にはこういうふうに変化しかねない、というような事柄を、さも1年後にでも到来するかのように煽ったり拒否ったり夢見たり意見衝突させたりしたところで、それは何か意味があるのか?と、なまじ英語が理解できないだけに遠くから客観的にながめてられる江上は思った(←どこから目線だ(笑))。

 流れの早い川を渡るときこそ、ゆっくり全体を見渡して、じっくり足元を固めて、丁寧に着実に歩いてったらいいじゃないか、とかって、どっかのフォークシンガーあたりがもっともらしく言ってそうなことを考えてみたりした。

 あとものすごく気になったのが、会場にはハーバード学内のいろんなところからいろんなライブラリアンが集まったのですが、年齢層、高っ! 日本並みか、下手したらそれ以上に、年輩者ばっかりだった。高齢化社会・ニッポン並みかそれ以上ということは、アメリカにおけるライブラリアンの年齢層というのは、アメリカ平均に比して相当に高いんじゃないか、と思わざるを得なかったよ。
 それが、この国のネックにならなきゃいいけど。何せ、アメリカがくしゃみすれば、どこぞは風邪をひきますのでね(←古いなあ(笑))。
posted by egamihvu at 21:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アメリカのライブラリアンの年齢層が高いのは、やっぱりダブルマスターなどのライブラリアンになるための必要な最低年限が日本よりもかかるからなのでしょうか。なんかの本で読みましたが、昔ドイツの図書館では「ダブルドクター」が必須条件だったがあまりにも年齢層が高くなりすぎて云々・・・とありました。

その点、日本では修士号を取得していなくても可なので若い人が採用される確率はアメリカよりも高くなるのかな?

Posted by d at 2007年06月13日 20:47
>やっぱりダブルマスターなどのライブラリアンになるための必要な最低年限が日本よりもかかるからなのでしょうか。

 「数字としての平均年齢が高い」のならそういうことなんでしょうが、「集まった人たちを見たら年輩者ばかり」というのはまたちょっとちがうような気がするんですけどね。
 ただ単に”定年”的なものがないからだけかな。
Posted by egami at 2007年06月13日 21:21
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