2008年09月13日

HVU大反省大会--休題としての文献リスト

 

 で、ですね。
 自分のをふりかえってみるだけではちょっとあれなんで、ここ数年で、長期(1ヶ月以上と設定)滞在型の海外研修、図書館のね、そういったタイプの研修でどこぞへおいでになった方々の、その報告の論文なり文書なりを、だぁーっとかき集めてみて、ぐわぁーっと通読して、のわぁーっと考えてみたのですよ。
 日本の大学図書館の職員というのは、特に個々最近、しょっちゅう海外に行ってあちこち見学だの調査だのして来てはる。但し、そのほとんどが、短期・訪問型。1週間とか、2週間とか。それも、1週間ずっとひとところにいるわけではなくて、大駆け足大会で数ヶ所を巡る、スーパーお遍路の旅。自分もそのひとりだったし、公私合わせて何度か経験しとりますよね。
 さてじゃあ、今回初めて長期・滞在型の海外研修を経験したわけなんだけども、それと、短期のとでは、どういった点が異なるのか、どういう特有なメリットがあるのか。あるいは、解決されるべき課題は何か。
 といったことをですね、まあだいぶ私見ではあるのですけども、ちょっとつらつら考えてみた、と思いねぇ。


 次からは、そういう話。



 で、それに資する文献リスト。

庄ゆかり. "イリノイ大学モーテンソンセンターで学んだマーケティングはどう活用できるか". 若きライブラリアンの海外大学図書館研修 : Global Librarian Networkの形成を求めて : 平成19年度国立大学図書館協会シンポジウム実施要項. http://www.library.osaka-u.ac.jp/sympo/sho.pdf
森恭子. "ハーバード大学イェンチン図書館の実務研修は何を残したか". 若きライブラリアンの海外大学図書館研修 : Global Librarian Networkの形成を求めて : 平成19年度国立大学図書館協会シンポジウム実施要項. http://www.library.osaka-u.ac.jp/sympo/mori.pdf
片岡真. "ユーザーの視点によるサービス構築 : トロント大学図書館での経験". 若きライブラリアンの海外大学図書館研修 : Global Librarian Networkの形成を求めて : 平成19年度国立大学図書館協会シンポジウム実施要項. http://www.library.osaka-u.ac.jp/sympo/kataoka.pdf
星子奈美. "Queensland University of Technology (QUT)における機関リポジトリ業務の実際". 若きライブラリアンの海外大学図書館研修 : Global Librarian Networkの形成を求めて : 平成19年度国立大学図書館協会シンポジウム実施要項. http://www.library.osaka-u.ac.jp/sympo/hoshiko.pdf

鷹尾道代. "海外派遣研修の報告と今後の課題". 私立大学図書館協会. http://www.jaspul.org/kokusai-cilc/haken_report2003.html
梅澤貴典. "2004年度海外派遣研修報告書". 私立大学図書館協会. http://www.jaspul.org/kokusai-cilc/haken_report2004.html
峯環. "2005年度海外派遣研修報告". 私立大学図書館協会. http://www.jaspul.org/kokusai-cilc/haken_report2005.pdf
高井響. "2006年度海外派遣研修報告書". 私立大学図書館協会. http://www.jaspul.org/kokusai-cilc/haken_report2006.pdf
伊藤秀弥. "2007年度海外派遣研修報告書". 私立大学図書館協会. http://www.jaspul.org/kokusai-cilc/haken_report2007.pdf

Takeshi Kuboyama. 10 weeks @ the University of Pittsburgh Libraries: Realizing the differences…. Library Connect Newsletter. Vol.6, No.2, 2008.4, p.14.
大塚志乃. イリノイ大学モーテンソンセンター2007国際図書館員研修プログラムに参加して. 大阪大学図書館報. 41巻, 3号, 2008.3, p.10-11.
大塚志乃. "イリノイ大学モーテンソンセンターAssociates Programに参加して". 図書系職員勉強会(仮称)ホームページ. http://kulibrarians.hp.infoseek.co.jp/95th/95th.pdf
庄ゆかり. イリノイ大学モーテンソンセンターFall 2006 Associates Program参加報告. 大学図書館研究. No.80, 2007.8, p.108-120.
星子奈美. Queensland University of Technology (QUT) 研修報告. 九州大学附属図書館研究開発室年報. 2006/2007, 2007.6, p.36-42.
Librarian residency promotes international collaboration. Library Connect Newsletter. Vol.5, No.2, 2007.4, p.10.
峯環. アメリカの大学図書館における利用者サービスに学ぶ : イリノイ大学モーテンソン・センター国際図書館プログラムに参加して. 大学図書館研究. No.78, 2006.12, p.40-52.
土居純子. Go ahead!! : 在外研修で考えたこと : 在外研修レポート. 同志社大学広報. No.377, 2005.11, p.19.
岡本聖. 交換研修トロント大学図書館へ. MediaNet. 12, 2005.10, p.75-77.
梅澤貴典. アメリカの大学図書館運営 : モーテンソンセンター国際図書館プログラム参加報告. 大学図書館研究. No.74, 2005.8, p.40-54.
村田優美子. トロント大学での半年間. MediaNet. 11, 2004.10, p.62-63.
上野恵. スウェーデン ヴェクショー大学図書館からのメッセージ. 大学図書館研究. No.71, 2004.8, p.33-40.
鷹尾道代. アメリカにおける大学図書館員の専門性について : イリノイ大学モーテンソン・センター国際図書館プログラムに参加して. 大学図書館研究. No.71, 2004.8, p.17-32.

 多いと見るか、少ないと見るか。

 江上のは、また今度。

posted by egamihvu at 09:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVU大反省大会--と、日記には書いておこう。

 

 とまれかうまれ、こういった滞米中の見聞なり調査成果なりというのは、自分のための記録として残すだけでなくて、その場その場でひとさまに読んでもらえる文章にまとめて、webで報告していったっていうのが、このHVUdayの話ではなくて、あの「日記」ですよね。始まったのが2007年6月。書いた記事が全部で43。だいぶ後半に偏ってはいますよね。それは、報告できるようなまっとうな活動をしてたのが後(ry

 ところで、この手の海外研修ってだいたいが「帰国後に報告」じゃないですか。帰国して、報告書をまとめて提出したり、それが何かしらの雑誌に掲載されたり、あるいは学内で2時間程度の報告会を開いて口頭で「行ってきました、こうでした」つったりして、まあ、終わりますよね。それが2回、3回と続くことも多少はあるにもしろ、まあ、終わりますよね。
 それってどうなん?て思いますよね。短期なら、まあ、いいとしても、1年行って、それ、ってどうなん?と。その1編の報告書で1年分の報告がまかなえるのか、と。その2時間の口頭報告で1年分の報告がまかなえるのか、と。まかなえないですよね。まかなえなかった自分がゆってるから間違いないし。
 あと、報告会が帰国後1ヶ月くらいで行なわれるとして、もっとも遠くて1年1ヶ月前の現地事情。雑誌掲載の報告を執筆して、審査されて、掲載されて、で9ヶ月から1年かかったとしたら、最も遠くて丸2年前の現地事情ですよ。どんな冗談だ、て思うよね。このドッグイヤーのご時世に。公転周期の違うどっかの惑星の話か、て思うよね。

 以前はそれがあたりまえだったんですけどね。
 いまや、そうでないほうが、あたりまえのご時世っていうね。
 インターネット様々ですよ。

 ていうのがあって、現地で知ったこととか経験したこととか見聞きしたこととか、そのときの最新情報なり図書館事情なりっていうのを、時間をおかずに、リアルタイムで報告する、ていう企画意図でしたよね。

 もうひとつ言えば、「そういえば最近誰々さんて見かけへんよね」「ああ、なんかどこそこに行ってはるらしいよ」「えー、何それ。何してんの」「いや、ようわからへん」、これまでこんなんばっかりでしたよ、正直。ひどすぎないか、これ。金銭的にも、人員的にも、業務負荷的にも大枚はたいて海外行かせてるのに、成果の共有どころか、行ってること自体が認識も理解もされてないとか、正気の沙汰じゃないだろう、と。1年1人遣わしといて、その間の蓄積のほとんどが個人の内部だけにとどまっとる、とか。大事なことなんでもう一度言うと、正気の沙汰じゃないだろう、と。

 ”個人”の研修から、”全体”の研修への転化。

 私自身が、皆様の目となり、耳となり、スパイ衛星となって、(註:でも、かなり分厚いフィルターと色眼鏡によるバイアスを、リボンのようにおかけして(笑))お伝えしますよね、ていう。もはやサービス業務ですよ。

 もっと言うと、教員とか学生とか一般の市民の皆さんに対して、図書館の活動とかってどういうもんなんだ、ていうのの広報的な意義も考えられるんだけども、まあぶっちゃけてゆっちゃうと、学内への図書系アピールですよね。ただまあ、書きぶりがどうしても図書館関係者向けになっちゃった感じがあまりにも大きくて、とても図書系以外の学内へのアピールなんて、かなってなかったんじゃないか、と思うよ。

 技術的な話はよくわかんないんだけど、江上の理解をざっと言うと、京大さんの図書館のwebサイトはXoopsというのを使って作られてて、そこに、wordpressというブログシステム的なソフトをのっけて、”一般のブログに良く似たwebページコンテンツ”を作った、ていう。ちなみに、この「日記」については構想段階から準備、実施、終了に至るまで、徹頭徹尾、「ブログ」という呼称を一切使わずに運営しきったよね。なんとなれば即ち、これを「ブログ」とゆっちゃうと、この企画の実現性が数千倍くらいハードル高くなっちゃって、たぶん実現できてなかったろうな、ていう。

 めんどくせえな、ニッポンの組織。

 でも、見た目は、完全にブログなんだけどね(笑)。

 この「日記」の日本側での実務を行なってくださったのが、京大さんのwebサイトを運営するとある小委員会の人たちでしたよ。
 記事を投稿するときは、まず江上がアメリカからこのwebページの編集サイトにログインする。記事を投稿する。その記事が、そのとある小委員会の上部組織である広報的なことの委員会によって査読される。問題がなければ数日中にそのまま公開される。そんな感じでしたよね。

 さて、この「日記」、自分の想定以上に読んでいただけてたみたいで、2度の一時帰国時にはいろんな方にお声をかけていただいて、ありがとうございました。すみません、なんか、遠いところから書きたい放題書いたみたいになっちゃって。某、大学図書館の問題を研究する研究会の年次的な大会とかでも、だいぶ取り上げてくださってて、すみませんでした。そんなことになるんだったら、もっとちゃんとしたこと書いとけばよかっ(ry

 収穫大だったなあ、と思う反面、ぜんぜんあかんやん、ていうことももちろんたくさんあって、もともとこの企画は、コメント欄なりを使って、米国側ライブラリアンと日本側図書館職員とのコメントのやりとり、ディスカッションのステージ的なものとして回転させていけたらおもろいよね、というようなことを考えていたのでしたよ。いたのでしたけど、まあそれって、「ブログ」という呼称を使うこと以上に数ミリオネア万倍ハードル高いよね。組織的にも、日本人気質的にも、そもそも江上の力量的にも。なので、そんなんとっかかりのかけらも見つけられなかったよ。
 書けるときに書ける記事を書く、みたいになっちゃったのも大きな失敗。計画性がないし、長らく間があいたかと思えば、長文を連続してでんと出したり、テーマもふらふらしててこいつ最終的に何をしたいねん、てゆわれてしまってもまったく仕方がない状態にはなってたよね。それだからこそ生まれる良さ、ていうのももちろんある、あるんだけど、それにしたってふらふらし過ぎてたよね(笑)。あれはあかんかったね。
 あと、これはまあ仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、マイナス面が書けない。やっぱりね、一番勉強になるのは、先進行ってると言われるアメリカさんの大学図書館の、それでもなお抱えるマイナス面はどこなんだ、課題は、何をどう乗り越えなきゃならないのか、ていうところであって、それ込みで全体を見ないと、地に足の着いた吸収ってできないじゃないですか。でもね、書けないよね。失礼になっちゃうからね、お世話になってばっかりだった先方さんに対して。
 結果どうなるかってゆったら、賞賛賞賛のオンパレードで、日本の皆さんに、アメリカの大学図書館は桃源郷だ、ユートピアだ、トマス・モアだ、それに比べて我々は、つって、下を向いて歩こう的な感じになっちゃってるとしたら、やっぱまずいよね。ぜんっぜんそんなことないってこと、ちょっとでも現地に行ったらじきにわかるんだけどね。




 以上が、江上、こんなことやってたよ、ていうののまとめ的なの、でしたよ。
posted by egamihvu at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVU大反省大会--なんでも見てやろう


 っていうような、出かけてっての見聞を別にして、日常的には、このハーバード大学さんではどんな図書館活動をやってはるのか、運営をやってはるのか、ということについて、自分で適宜テーマを設定しつつ、調査してったって感じですよね。
 そのいくつか。

これぞプロ!貴重資料画像を支える専門家たち
結集!カタロガーたちの梁山泊
圧巻!1000万冊の保存書庫
マジっすか!年4万冊を修復する地下工房

 まあ難しいのは、1年てのがあまりに長すぎるし、加えてハーバードさんでかすぎるしで、なんか、距離感がつかめへんていうか、焦点の当て方がどうしてもピントはずれになっちゃうよね。1年あったら、こっちやむこうの事情とかががらりと変わっちゃうし。なんか、こうこうこうしよっかな、ていう青写真が、現地に行ってみたらどうにもしようがなくて、塗り替え塗り替えしなきゃやってけなくなったり。まあそういうのが、短期と比べて長期の難しさでもあり、さりながら、そうしながらやっていけるということがメリットでもあったりするのだけどね。
posted by egamihvu at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVU大反省大会--Go West to East! だから私は旅に出る・アメリカ横断大学図書館巡りツアー


 計9都市、15箇所。
 江上がこの研修期間中、米国各地の大学等図書館を訪れた数ですよ。ほほう、そんなに行ったか。行ったよねぇ。江上、旅好きだもんねぇ。主に東海岸地域になっちゃったのは残念だし、ほんとは8月のキャンセルがなければ、13都市21箇所くらいになってたかも。
 行って、見学・調査を行なう、ていうあれなんだけど、これだってイェンチンさんなりハーバードさんなりが、はい、ここに行ったらどうですか、先方とアポとっときましたよ、誰々さんから何々の話を聴けますよ、ていうようなことをお膳立てしてくれるわけでも、提案してくれるわけでも、そもそも行くこと自体について口出ししてくるわけでもなんでもなくて、まったくゼロの状態で、江上が行きたい/行くべきと考えるところに、行けるときに、勝手に行く、ていうあれなので、まず、行くこと自体を決める、から始まって、どこへ行く、何を調べる、誰に会う、その人とコンタクトをとる、交渉する、アポをとる、宿所を、航空券を、現地情報を、交通情報を、ていうことすべてを自力で(もちろんその過程で人様の手はたくさん借りる)実施するというのを、9都市15箇所。

 冬の頃なんか、飛行機乗り倒してたよね。

 マイル? たまんないよ。たまるような飛行機選んでたら、高くついてしゃあないもの。

 主な、行ったところ。

ハリー・ポッターの住まう桃源郷
ニコニコ動画に歓声を上げる学生たち
海辺の街のデザイナーズ・ホテル
Google様天孫降臨の地
オハイオの秋葉原
CJKカタロギング闘いの歴史

 だいぶ、おかしなコメントが(笑)。

 自分がいつもやるやり方としては、文献なりwebなりでふんだんに予習をしていって、本番ではもはや復習、なんだけど(ていうか、だからこそ)その復習で、現地でしか味わえない旨味なり得られない生情報なりを得てくる、的な感じなんだけど、それが、例えば「 計 画 通 り 」の調査が行なえることもあるし、或いは「だめだ、なんとかしないと」的に不発に終わることもあるし、そんなことより、先方さんから思いがけないオファーをいただいて、当初は考えもしてなかった貴重な体験、貴重ってほどではないけど(笑)おもろい体験をすることもあったしで、得られたものというのはハンパじゃなかったと思うよね。
 あと、やっぱりこういうのって、計画なり事前交渉なりというのを自力でやるからこそ効果倍増、みたいなところがあって、いろいろ交渉していく過程で先方の思わぬ事情を理解できたりもするし、自分の中でぼんやりしてたイメージがだいぶ明確になって問題点を掘り起こしやすくなったりもするので、人任せは、あかん、というよりもったいない、実に。
 それからどんだけ予習してったとはいえ、やっぱり実際に現地に行って、相手の顔を見ながら話を聴くと、あ、あの文献のこの文言は実際にはこういう意味やったんや、とかいうことがわかる。言葉に、肉付きなり、尾ひれなり、要は文脈というものがついてくれることで、理解度がぐっと上がる、ていう感じになるよね。
 でも一番の収穫は、いろんなタイプの、いろんな専門の、いろんな立ち場のライブラリアンの人に会って、かたい話、やわらかい話、明るい話、暗い話、情けない話(なさばな)、いろいろくっちゃべって、くっちゃべってっていうのは聞こえが悪いけど、意見交換なりディスカッションなりして、ていう、その経験ですよね。あの街の、あの図書館の、あの人と、あの話。もう、すべてが想い出ですよね。遥かなメモリーですよね。手に届くか届かないくらいの宇宙が澄みきってどうたらこうたらですよね。
 そして、そうやってディスカッションをする機会が増えるにしたがって、自分の英語力(註:正確には、英語を使ってのコミュニケーション力)がなんとなぁく上がってきてるのかな?ていう手応えを感じるようになるかならへんかくらいのところで、帰国(笑)。
posted by egamihvu at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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