2008年02月01日

情報を分散して持つシステム

 先日、日本語を一切扱えないPCから投稿した記事が、うまくこのblogに載ってなかった件について、意気消沈していましたところ、とある人から「RSSに登録してたので、リーダには本文が届いたよ」という知らせと、その本文を受けました。

 情報は分散して持っておくに限るね。

 だから、よそが持ってるからうちの蔵書は捨てていいとかお馬鹿なことは、軽々しく言うもんじゃないと思うよ。

 あと、そんなRSSなんて、ソ連の最新技術まで駆使して読んでいただけるようなblogじゃないですよ、ていう。

 再録ですよ。
 平安文学というよりむしろ、児童文学だな(笑)。

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いまみしがんにいるよ
ほてるのむせんらんがきゅうにつかえなくなり、
でーたぽーとはかいせんちぇっかーをもってきてないのでこわくてつかえず
ほてるそなえつけのぱそこんは、いまどきゆにこーどもたいおうしてないというありさまで、
こちらの
http://ajaxime.chasen.org/
ちからをかりてにほんごだけはうってみてるけど、ちゃんとひょうじされてるかな。
かんじへんかんしようにも、こうほももじばけしてるから、へいあんぶんがくみたいになりにけり

きょうは、ぐーぐるらいぶらりぷろじぇくとのほんまるのひとにあってきたよ。
たのしいはなしがいろいろきけたけど、
PCかんきょうがこのていたらくじゃあなあ
またこんどほうこくするよ

こんないなかでも、ほんやにはまんががいっぱいだし、
DVDやさんにはねぎまだのぶりーちだのふるめたるぱにっくだの、さいきんにこにこどうがのせいでがぜんめに
はいるようになってきたたいとるをいっぱいめにしたよ

それにしても、10びょうたりとそとにいたくないようなきこうなので、
まちあるきをするつもりだったあしたは、とっととくうこうにむかうことにします。


ほんとにひょうじされてるかな、これ。

posted by egamihvu at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

帰国が早まった、ような気がする。

 3/20が帰国予定日だよ。
 3/20までここにいるんだと思ってたよ。

 そしたら、3/19には日本にいなきゃだめだって。

 じゃあ3/18発じゃん。


 (心の声:・・・ちっ。)

 
 日本の影が射してきたよ。

posted by egamihvu at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「このblogは、Google Book Searchのあまりの便利さにむしろヘコみつつ、お送りしています。」

 江上のつぶやき。
「このblogは、Google Book Searchのあまりの便利さにむしろヘコみつつ、お送りしています。」

 dさんのコメント。
「Google Book Searchのどういうところが「あまりの便利」なのでしょうか。自分にとって意外な使われ方をされていたら参考になるのでよろしければ教えてください。」

 江上のお返事。

 一番は、同タイトル異版がざっとならんでくれてることですよね、この便利さ加減がいかなるものかを、使う側になって初めて思い知るなんて、ライブラリアンとして失格な自分を恥じましたよ。想像力が足りてなかった。
 あと、たぶん、Myリストを作れる系のサービスのないWebって、いまどき誰も評価してくれないんだろうな、と思ったです。
 GoogleさんもMichiganさんもゆってるけど、このサービスの肝はあくまで「発見可能化」であって、ただ単に「全文が無料で見れるからばんざーい」ていうようなことではありんせん、と、わっちは思う。

 というわけで、次はGoogle Library at Univ. of Michiganのレポートです。たぶん。
posted by egamihvu at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

義務と便宜

 江上の見聞。
「ただ、とあるカタロガーの人のおっしゃるには、言うてもOCLCにはもはや何億というデータがあって、1個1個の整合性とか正確さとか、そんなん気にしてみたところでもはやあんまし無意味、という感じになってて、んー、まあ、そりゃそうだろうなあ、と思わなくもなかった。」

 kuboyamaさんのコメント。
「OCLCの書誌レコードの件ですが、私もほぼ初対面状態で、ここに書いたように、いわゆる品質的に、運用方法が違うのかなと感じました(ちょっと見ただけに過ぎないのですが)。
http://blog.goo.ne.jp/kuboyan_at_pitt/e/9b623b485f3a2db2b37c377f9d41c63b
考え方の違いを知るのはいいことだと思いますが、やはり使い勝手に議論が進むべきなんでしょうかね。」

 江上の感想。

 例えば、歩行者で赤でもどうどうと横断歩道を渡る、どころか、車道の真ん中をどうどうと横切る、どころか、車だって歩行者がいなけりゃたまに信号を無視して動くことがある。そういうのを見てて、なんていいかげんで大雑把な、くらいにしか思ってなかったのですが。
 いやむしろ、規則というものやそれを守るということへの感覚自体、日本とこちらとではまるっきりちがうんじゃなかろうか、と思うたのですよ。
 交通規則でもNCのコーディングマニュアル的なのでも、日本だとそういう規則は、なんとなくこう、どこかしらの”上”から与えられたもので厳守すべき、みたいに思っちゃうところがあるんじゃなかろうか。それに対してこっちの人は、ルールというものは、誰かしら(自分と同じレベルの)人間が作ったものであって、自分のいま・ここの実態に合わない場合には、自分の判断でモディファイドしちゃう、ていう、「目安」みたいなものくらいに思ってるふしが、どっかにあるんじゃなかろうか。

 なんてことをぼんやり考えてみたのでしたよ。

posted by egamihvu at 09:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Japanese live

 ミシガンはアナーバーでのこと。
 街外れで夕食場所に選択肢のないようなホテルに泊まった江上でしたが、たまたま近所に韓国&日本料理屋があって、そこはアナーバーではもっともうまい韓国料理屋で日本料理もいいところいってるよ、とあとから教わったのですが、確かにうまかった。堪能しました。ありがとうございました。1日目はチキンと海老のキムチソース炒め。2日目は弁当ボックスで、てんぷらとさしみとポークのキムチソース炒めその他。どちらも韓国式サイドディッシュが尋常じゃない数ついてくる。

 で、ふと自分の前のテーブルを見ると、江上と同じように単身でお食事の東アジア系の男性がいて、韓国料理を召し上がっておられたのですが、よくよく見てみると、ごはんの入った韓国式の銀のお椀を左手で持ち上げて、お箸で食べてるよ。

 はい、日本人発見(笑)。


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[レーベル] パイオニアLDC
[監督] ジョン・カーペンター
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posted by egamihvu at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

情報の評価にブレが生じているよ

 10ヶ月いると、いろいろなことがわかってくるのと同じくらいに、いろいろなことが見えなくなってくるよ。

 ここに来る前は「未知」の、ここに来た当初は「新しい」知識だったはずのものが、知らず知らずのうちに「あたりまえ」の「空気のような知識」でしかなくなって、そのことを何かに書き留めたり、誰かに伝えたりなんてこともぜんぜんしなくなってしまったり。

 で、そういうのに限って、帰国後しばらくして、あれ、そういえばぼーっと接してたけど、●●って、日本から見りゃ結構新鮮な知見のはずだったのにな。なんで詳しく調べなかったんだろう? とかいうパターンに陥ってしまいそうでこわいよね。

 今年の5月6月あたり、そういうのに苦しめられそうな予感がするよ。予感がするけど、対策のとりようがない、だって現時点では「空気」だから、どれがそれにあたるかなんて気付きようもなかったよね。

 例えば。
「OCLCのカタロギングの参加館には、マスターレコードを登録することしかできない館、書誌を修正して上書きしてもいい館などの資格の差がある。」

 これって、自分、ここに来る前に知ってたっけ? ここに来てから知ったんだっけ? そして、日本に持ち帰るだけの価値のある知見なんだろうか?

 いま得ている/得ようとしている情報は、日本に帰ってから役立てる目的のものなんだけども、それを得ようとしている今の自分自身の目は、日本側からの情報評価として軸がブレている。

 んー、「1年は長い、3ヶ月くらいがちょうどいい」説の影がこんなところで見え隠れしてきましたね。


チップス先生さようならチップス先生さようなら
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[タイトル] チップス先生さようなら
[出演]
[レーベル] ワーナー・ホーム・ビデオ
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posted by egamihvu at 04:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVUdayです。

 
 このblogは、次世代OPACくらいとっとと導入しないと、その”次世代”すらそろそろ終わっちゃうよ、と危惧しながらお送りしています。

 
posted by egamihvu at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自動書誌作り機


 これも忘れないうちにメモ。

 そういえば、ハーバードさんでは、本の標題紙と標題紙裏をスキャンして、読み取りして、分析して、自動的に書誌を作成するシステム、ていうのを試作してみるみたいなプロジェクトをやって、それがうまくいかなかったとかいったとかいう話まで聞いたような気がするんだけど、どこまでホントでどこまで都市伝説かしら。

 

posted by egamihvu at 05:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

領事館ってわりと手厚く情報送ってくれるんですよ。

 メールで来たよ。

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☆☆☆ 中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害の発生 ☆☆☆

2月1日、外務省は、日本国内で相次いで発生している中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害の発生についての広域情報を発出しました。

■広域情報『中国産冷凍ギョウサが原因と疑われる健康被害』についての詳しい内容はこちらから
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2008C038

 【原因と疑われる製品】
◎製品名:『冷凍食品 手包みひとくち餃子』、『冷凍食品 手作り餃子』
◎日本国内の輸入業者:ジェイティフーズ株式会社(東京都品川区大井1丁目28−1)
◎製造業者:河北省食品輸出入集団天洋食品工場
(HEBEI FOODSTUFFS IMP.& EXP.GROUP TIANYANG FOOD PROCESSING)

なお、ジェイティフーズ社以外に、今回の被害の原因と見られる冷凍ギョウザの製造元(河北省食品輸出入集団天洋食品工場)から同一製品を輸入していた輸入業者が新たに2社確認され、厚生労働省は、この製造元の全ての製品について、念のため、安全性が確認されるまでの間、販売を中止するよう国内の関係事業者等に対して要請を行いました。その対象となる製品についての詳細情報は、厚生労働省ホームページ「緊急情報」で随時更新されますので、ご注意下さい。

厚生労働省ホームページはこちら
http://www.mhlw.go.jp/

また、中国政府によれば、上記工場の製品は、主として日本向けであるとのことですが、米国内のスーパーや小売店でも、同一製品が異なる品名、包装にて販売されている可能性がありますので、在留邦人の皆様におかれましては、安全性が確認されるまでの間、これらの食品を摂取しないようご注意ください。
更に、JTアメリカ社からの連絡によれば、同社では、中国産冷凍食品の米国への輸入・販売は行っていないものの、何らかの形で米国内に入ってきている恐れがあるため、これらの食品を入手された在留邦人の方は、召し上がらずにJTアメリカ社(TEL:1-212-319-8990 担当:中野氏)へご連絡ください。

日本たばこ産業(JT)株式会社のホームページはこちら
http://www.jti.co.jp/JTI/apology.html
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posted by egamihvu at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シアトルのワシントン大学

 下書きですよ。

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 1月半ば、シアトルにあるUniversity of Washingtonを訪問してきました。

 写真

 1861年創立のUniversity of Washingtonは、学部生約3万人、院生約1万人、教員・研究者・スタッフ約25000人。海外からの留学生が全体の約1/4を占めているそうで、キャンパス内を歩いていると、たくさんの東アジア・東南アジア系の学生を見かけます。
 学内には計22の図書館があり、全体で図書500万冊、その他の資料を数百万点所蔵しています。
 メインライブラリーにあたるSuzzallo Libraryは、ワシントン州の保存図書館として子供用図書と行政資料を集中的に収集・保存しています。また、州立大学の図書館であるため、一般の人でも自由に入館利用が可能です。
 学部生用図書館であるOdegaard Libraryは、現在ラーニングコモンズとしての機能をメインに持たせており、学内IT部署による学生利用端末とそのサポート、Writing Center、グループ学習室、メディア編集室・撮影室などを提供しています。(ラーニングコモンズについては*****を参照。)また、情報リテラシー教育、利用講習会などのインストラクション活動が非常に盛んで、レファレンス・ライブラリアンが文献収集に関する講義を担当するのはもちろん、情報リテラシーに関するデジタルコンテンツの開発・作成などについては専門の部署が担当しています。

 University of Washington Libraries URL
 literacy URL
 Research101 URL

 East Asia LibraryのKeiko Yokota-Carterさんに、Suzzallo Library、Odegaard Library、East Asia Libraryを案内していただき、お話をうかがいました。今回は特に、DVDなどの視聴覚資料について、OPAC・目録データベースと、OCLC WorldCatのローカル利用について、ご報告します。

●視聴覚資料の提供と入手
・視聴覚資料の提供・サービスを主に行なっているのは学内のメディアセンター(学部生図書館内にあり)であるが、日本映画DVDの英語版はメディアセンター、日本語版はEast Asia Libraryといったように棲み分けができている。
・メディアセンターでは、所蔵していないDVDへのリクエストに対応するサービスとして、"NETFLIX"を利用している。"NETFLIX"は一般に人気のDVDレンタルサービスで、オンラインでオーダーして、郵送で受け取ることができる。"NETFLIX"との協議で、教員による講義教材用・研究用としてのみ、利用が可能となった。サービス・受付はメディアセンターが行ない、費用もメディアセンターが負担している。(注:通常のILL費用は利用者自身ではなく図書館が負担) 購入するよりも安く、かつ、ILLでは入手し難かったり対応してもらえなかったりというDVDが、都合よく入手できるので非常に便利である。
・East Asia Libraryにおける日本DVD入手については、これまで、著作権や海外販売不許可に関する問題、リージョンコードの問題、字幕・吹き替えに英語がないなどの理由で、なかなか購入できなかった。それでも、例えば語学クラスなどでの利用リクエストが多く、また既存のビデオテープ資料の内容が古くなっていく一方であることもあって、様々な方法で入手している。これまでにあった例としては、舞台演劇のDVDなど一般に流通していないものを購入しようとして、最初図書館相手に販売してもらえなかったものを、交渉の末、研究用資料としてのみの使用を条件に買うことができた。香港のDVD販売サイトで、香港正規版の日本映画DVDを購入。日本のマンガ・映画を英訳・出版・販売する米国内の会社から購入、など。

●East Asia LibraryにおけるOPAC・目録データベース
・目録データベースへの収録率は約80%。現在でもカード目録を現役で提供している。
・現在のOPACでCJK(Unicode)対応が実現したのは、4年ほど前。システムはINNOPACを使用。但し、INNOPACでは韓国語の検索・取り扱いには専用のソフトを用いる必要があったが、当初はそれが搭載されていなかったため、対応に時間がかかったり、その負担者について問題になったりした。
・「Pre-Cat」:OCLCに既存書誌がなかったり、あっても不正確・不備が多いなどの場合、OCLC書誌の登録・ダウンロードをいったん保留し、ローカルのデータベースのみに簡易書誌(書名・著者名・出版事項・形態事項と連番のみ、分類・件名なし、請求記号付与なし)を作る。フルレコードでカタロギングするまで時間がかかる場合でも、これによって利用者への新着図書の提供を可能にしている。
・最近の受入分については、書誌レコードに紀伊国屋書店Bookwebの書誌・内容紹介ページへのリンクを付与している。図書館の書誌レコード、特に「Pre-Cat」だけでは、例えばそれが同じ作品の小説版なのかコミックなのかDVDなのかが、利用者にはわかりにくいことがある。西海岸エリアの紀伊国屋書店Bookwebの注文可能なページにリンクすることで、紀伊国屋書店の理解を得た。
・所蔵・受入している日本語雑誌のうち、オンラインでアクセスできる紀要・CiNii収録雑誌・オープンアクセス誌について、OPACの書誌レコードからのリンクを付与している。所蔵・受入している全タイトルについて、学生バイトによる助けを得て、インターネット上の資源の有無を調査し、書誌レコードに手動で入力した。計400タイトル。全文ファイルがあることが理想だが、抄録・目次情報だけでもリンクを形成している。

●WorldCat Local
・WorldCat Local:OCLCのWorldCatをローカライズして、自館の蔵書検索システムとしての利用が可能になるというもの。現在は試行段階で、University of Washingtonが試行版第1号としての提供を開始している。(2007年4月から)
・ローカルのOPACシステムとして利用できる。検索結果の関連度順表示、利用頻度順表示、版違い資料の一括表示ができる。参加コンソーシアム蔵書やオープンアクセス資料、ERIC・MEDLINE・ArticleFastなどの論文データベースも検索対象にできる。e-resourceであれば全文へのリンクを提供。ファセットによる絞込み・ブラウジングができるなど、OCLC WorldCatが持つ機能をそのまま利用できる。
・現在は試行段階で、従来のOPACとWorldCat版OPACとをともに提供している。これを将来的にWorldCat版のみにしようという動きが学内にはある。が、ローカルデータベースの書誌レコード中に独自に入力しているデータ(自館で入力した件名・分類や、上記の日本語雑誌の全文へのURLなど)や、書誌レコード自体をローカルデータベースのみに作成しているもの(上記のPre-Catの例など)は利用できなくなってしまうため、導入には問題も多い。



posted by egamihvu at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミシガンのグーグル・ライブラリー・プロジェクト

 下書きですよ。

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 Google Library Projectは、Googleと提携図書館による蔵書スキャン・インデクシング事業です。Googleが各提携図書館の蔵書をデジタル画像として読み取り、データ化して、全文検索を可能にするというもので、著作権の切れたものや出版者許諾の得られた図書などについては、全文または一部を無料で見ることができます。
 2004年12月、Googleが最初に発表したLibrary Projectの提携先は、Harvard、Stanford、New Yorl Public Library、Oxford、そしてUniversity of Michigan(以下UM)の5つでした。他の多くの提携図書館が、その提供資料を著作権の切れたもの、評価・選択したものに限っているのに対し、このUMでは内容・分野、年代、著作権の有効・無効に関わらず、ほぼすべての図書館蔵書をGoogleに提供しています。2004年の試行段階を経てスタートし、2005年にはGoogle Print(当時)サイトから、2006年にはUMからも順次提供が始まっています。

 University of Michigan Library
 http://www.lib.umich.edu/
 MBooks - Michigan Digitization Project
 http://www.lib.umich.edu/mdp/
 Google Books Library Project
 http://books.google.com/googlebooks/library.html

 1月末、このUniversity of Michiganを訪問し、Google Library Project担当者の方にお話をうかがうことができました。

●概要
・対象となるのは、学内図書館ほぼ全蔵書である約700万冊。2004年から6年間かけてスキャンしていく予定。現在、週あたり3万冊のペースで処理されており、いまのところスケジュールとしては予定通りである。(プロジェクト終了後の蔵書については未定)
・スキャンした後、資料の画像データとOCR処理されたテキストデータが、GoogleからUMに提供される。UMではこのデータを「MBooks」として利用者に提供している。
・蔵書の全文テキスト検索は、原則としてすべての資料で可能。全文閲覧は、著作権の切れたもの、及び、パブリック・ドメインのものについてのみ可能。
・参加への理由。(1)蔵書への検索・アクセスの新しい形をユーザに提供できる。(2)資料保存のための大規模な媒体変換が可能になる。(3)蔵書をデータとして活用することで、単なる蔵書本体へのアクセスを越えた、新しい図書館活動を期待できる。
・あくまで図書の検索・発見のためのものであって、全文をオンラインで無料提供することが第一目的の事業ではない。また、紙媒体としての資料の購入が減ることはないし、提供を減らすこともない。

●対象資料
・学内700万冊の、製本された印刷資料のほとんどがスキャンされる予定。
・対象とならない資料は、製本されていない資料(新聞、パンフレット、地図など)。印刷されていない資料(写本など)。サイズの大きい資料。破損などの理由でスキャンに耐えられない資料。
・2004年発表当時は、プロジェクトのスタートと発表をスムーズにするため、協議・検討に時間をかける必要のある図書館(法学図書館、貴重書図書館など、学内であっても別組織である図書館)は対象としていなかった。が、法学図書館も貴重書図書館も姿勢としては積極的であり、現在では蔵書スキャンを実行する予定である。

●スキャン・データ化作業
・出納・運搬・スキャン・データ化などにかかるすべてのコストを、Googleが負担する。スタッフの雇用もGoogleが行なう。
・スキャンは保存書庫であるBuhr Shelving Facilityの蔵書から開始され、順次、各部局図書館の蔵書にとりかかる。
・UMのあるAnn Arbor近郊の場所に、Googleが専用の建物を設け、作業場としている。(他の提携図書館の場合は、遠隔地の拠点作業所まで資料を運搬してそこでスキャンされる、というようなところもある。)
・スキャンに関する技術、方法、規模は公には発表されておらず、すべて秘密である。スキャン作業場がどこにあるかについては、UMの担当者にも一切知らされていない。
・Googleはスキャンにあたって、製本を解いたり壊したりすることはない。通常の図書館利用と同様に(慎重に)取り扱う。
・Googleスタッフによる資料の取り扱いとスキャン方法については、UM図書館・保存部署の資料保存の専門家が事前にチェックし、問題ないことを確認済みである。
・スキャンにあたっては、まず書架にあるすべての蔵書がGoogle作業場に持ち込まれる。そこで、物理的条件などからスキャンが行なえないもの(例:破損が激しい、紙質がもろい、製本が弱い、サイズが大きい、対象外資料(写本・非製本)など)があれば、スキャンされずに図書館に戻される。図書館は戻されてきた資料について、「製本・修復後再送する」「自前でデジタル化作業を行なう」などを判断する。
・スキャンが可能かどうかの判断は、その本が古い時代のものであるか、貴重であるかどうかよりも、物理的状態やサイズによるところが大きい。
・スキャンのために持ち出された資料は、その資料が現在どこにあるかがOPACに表示される。2-3日から2週間で再び元通り利用可能になる。

●画像データ・テキストデータ
・GoogleからUMに提供されるのは、画像データ(600dpiのTIFF。図版があれば300dpiのJPEG2000(カラー&モノクロ))、OCRで読み取ったテキストデータ(UTF-8)。各ページに関するメタデータ。
・日本語の資料も同様にOCR処理される。読み取りの正確さは、言語・文字種よりもむしろ、紙質や印字の状態、画質がクリアかどうかなどに左右される。
・UMにデータが届くのは、資料スキャンから3-6ヶ月後。

●MBooks
・UMのデジタル化された蔵書を「MBooks」と呼んでいる。
・MBooksは、UMのOPACであるMirlynから検索可能である。
・MBooksのシステム(利用者用閲覧インタフェース、OPACへの自動リンク、著作権管理データベースなど)は、館内の電子図書館の部署で開発したものである。
・Googleに図書を送るときに、書誌レコードとアイテムレコードを添付する。UMに画像データ・テキストデータが届き、MBooksのサーバに格納されると、OPACの書誌レコード・アイテムレコードに各デジタルデータページへのリンクが自動的に形成される。
・Pageturner(利用者用閲覧インタフェース)では、資料内の全文テキスト検索、画像・テキスト閲覧、現物の所蔵場所確認などができる。資料間の横断検索や履歴保存などは今後の課題である。

 MBooksおよびGoogle Books Searchの例
 「Pleasantries of English Courts and Lawyers」(英語・全文閲覧可)
 http://hdl.handle.net/2027/mdp.39015063810850
 http://books.google.com/books?vid=UOM39015063810850
 「5年後、10年後の”経営環境”」(日本語・閲覧不可)
 http://hdl.handle.net/2027/mdp.39015067608540
 http://books.google.com/books?vid=UOM39015067608540&pgis=1

●著作権
・蔵書の全文検索は、原則としてすべての資料で可能。全文閲覧は、著作権の切れたもの、及び、パブリック・ドメインのものについてのみ可能。
・蔵書をデジタル化することによって、資料の購入が減ることはないし、利用者への提供を減らすことも、学生のテキスト購入に影響を与えることもしない。
・権利情報のデータベースを構築し、どの資料はどのように提供すべきか/しないべきかを判断・蓄積している。権利状態は「パブリックドメイン」「米国内ユーザに対してパブリックドメイン」「著作権有効」「著作権者不明」「学内のみ利用可能」「オープンアクセス」など。理由は、「書誌から判断」「契約による」など。
・著作権状態の調査・判断は、UM図書館の専門スタッフ(知的所有権の専門家)が行なっている。Googleの判断や公開状態に倣っているというわけではない。
・著作権に関する調査は継続して行なわれており、その著作が公開可能と判明した時点で随時公開していくかたちになる。
・UM出版局とはまだ提携できておらず、公開の許可はもらっていない。

●その他
・UMはパブリック大学(州立)であり、このGoogle Library Projectについても出来る限りオープンにするよう、MBooksのWebサイト(http://www.lib.umich.edu/mdp/)でドキュメント・FAQなどを適宜公開している。
・Google Library Projectとは別に、デジタル化による保存・公開事業も、引き続きこれまでどおり力を入れてやっていく。Googleの技術・取り扱いにそぐわないようなレアブックコレクションのデジタル化など、現在までに15000冊を実現している。
・このプロジェクトは「資料を利用可能にする」という、図書館の持つ中心的なミッションのひとつを実現させるものである。UMでこのプロジェクトと同じことをやろうとすると、1600年はかかることになり、それが6年で実現できることの意義は非常に大きい。そういった意味でも、日本でこういうプロジェクトに提携できる機会を得たときには、いろいろな問題はあるとは思うが、それでも積極的に参加すべきである。

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2008年02月04日

プレゼン上手

 テレビを見たり人の話を聞いたりしてると、なんとはなしにふと、あ、この人って、(言ってる内容はいっさい無視して)プレゼンのスキルというか、カンどころのすごいいいもんを持ってはる人やなあ、と思うことがたまにあるよ。立場とか年齢とかその内容とかレベルとか成熟度とかいっさい関係なく、人に物事を説明して伝える腕を、たぶん天性的に持ってるような感じの人。

 KBS京都に「Go on」という学生参加のテレビ番組があって、そこでエナミーという娘さん(註:日本人)が映画「ハムナプトラ2」の紹介をしておられたのですけど、この娘さんのプレゼンの仕方が(内容に比して)骨組み的なところがすごいしっかりした感じになってて、これは何かしらで教わって習得したのか、それともなんとなく生まれつき持ってはったのか、いずれにしてもようできた人やなあ、と、思たです。

 この番組は、いろんなタイプの学生さんが、いろんな内容のプレゼンや企画の進行を、それぞれでしはることが多いのですけど、内容的にふわふわしてるとかたどたどしすぎるだろうとかいうのがほとんどであったとしても、ていうかだからこそ、人によっては、とてつもなくプレゼンのカンがいいとか、ここはこういうふうにしたらもっと良くなるんだろうなとか、あ、この人はこうだからよく伝わって、この人はこうだからいまいち伝わんないんだなとか、そういうのが事例豊富に観察できるという意味で結構勉強になるのでしたよ。

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HVUdayです。

 
 このblogは、「猫の司書さん」と「虚仮の一念」って語呂が似てるなあ、とか思いながらお送りしています。
 
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未来予想図

 江上の次の聖地巡礼は、下記の2つです。
 来週半ばの予定です。

 http://oclccjk.lib.uci.edu/
 http://library.osu.edu/blogs/manga

 
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2008年02月05日

リアルがバーチャルに勝るとするなら、それはどこにあるか

 こんなだらだらしたblogでも、更新頻度の薄い某日記でも、自分の得た情報を何かしらオープンにしておけば、誰かしら読んでお役に立てていただけるかな、てなふうに思って、こういうふうにごにょごにょとレポートを書いてるわけですが。

 ただ、じゃあ例えば見学先がWebで情報出してたり、江上以外の誰かが同じようなことを論文なりレポートなりで書いてたりしたら、まあ自分がいちいち書かなくても、その情報の中身はいっしょだよなあ、とは思ってたのですが。

 最近いただいた知人からのご意見によると、いや、確かに情報の中身としてはいっしょになるかもしれないけれども、どこそこに見学に行ってきましたという人が、何々を見聞きしましたという人が、まったく知らない他人の人ではなく、知り合いである”江上”であるということで、その情報の中身に現実味が生じるというか、親近感が湧くというか、自分の中にすとんっと落ちるというか、そういう効用があるんだ、というお話をきいたのですよ。

 ・・・ああ〜、あるかもしれん。

 この話をもうちょっとばかし風呂敷ひろげて言うと、まあGoogle Libraryのミシガン大学の話だって、Webでたいていの情報は手に入るし、実際先日の報告文だってその9割5分は既存の文献から拾い集めて事前に構成したやつであって、当日現地に行ってのみ得られた話なんか数行分しかないっちゃないんだけど、さてじゃあ、現地に行かなくても、担当の人に直に会わなくても、あの報告文を書けたかというと、それは絶対にちがう。ぜえぇっっとぅゎいぃにちがう。現地に行って、担当の人と顔を合わせて、慣れない英語でやりとりして、知ってる情報なんだけどもその人の口から発せられるのを聞いて、読んでるデータなんだけどあらためて質問してみて、言ってみれば、同じ情報であってもその人と知人になって初めて、ああなるほど、あの情報ってそういうノリの話だったんだね、この情報とあの情報ってテンションがちがうんだね、あのデータっていうのはこういう文脈で語られるような話だったんだね、そういうのが感覚的に理解できて、そこで初めて自分の中にすとんっと落ちる

 だからやっぱり、現地を訪問して、その人に会って、お話をきいてみるっていうの、やめらんないよね。

 やめらんない、ってなんだ(笑)。

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2008年02月07日

Every librarian is same


 こっちの研究者の人に日米の感想を聞かれたので、そういったら、ものすごい笑われたよ。”いや、マジでそうやわ。”つって。

 図書館員も、その見られ方も、世界中どこでもいっしょだよ。


 どんな職種だ(笑)。

 
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2008年02月08日

いわゆる「この本に興味がある人は、こんな本もどうですか」問題

 
 ↓Googleさんはさすがにスマートだね。
 http://books.google.com/books?q=related:ISBN0375706399&as_brr=0
 たまに?てのもあるけど(笑)。

 これは「書誌」と「引用情報」から分析してはるんだろうか。全文スキャン&OCRテキスト取得が終わってるんだったら、「全文」を分析して、関連度ランキングを出すことくらい、Googleさんにはお家芸だろうけど。もうやってるのかな、それをやってるていうのを言及してる文献なりがどっかにないかしら。ていうか、Googleさんはまさにそれをやりたくてスキャンしてる、と思ってたんだけどな。  

 でも、図書館で全文分析は(まだ)できないとしても、書誌情報の分析だったらできるだろうし、それだけだって充分なオススメになり得るんじゃなかろうか。
 例えば↓これなんか、
http://www.amazon.co.jp/Book-Bookshelf-Vintage-Henry-Petroski/sim/0375706399/1/ref=pd_sexpl_esi
 いろいろオススメしてくれるのはありがたいんだけど、じゃあなんでここに「邦訳版」の情報が出てないんだ、ていう。
 ↓こっちは邦訳版について載ってるけど、
http://www.amazon.co.jp/Japanamerica-Japanese-Culture-Invaded-U-S/sim/1403974756/1/ref=pd_sexpl_esi
 じゃあ今度は「ペーパーバック版」の情報がないよ。
 でもそれって、書誌を分析したら、ちょちょっと出せない?
 FRBRizedされたOPACなら、出せるんじゃない?
 http://worldcat.org/oclc/137312524?tab=editions
 (↑これはちょっとうざかった(笑))
 購入パターンから別の本をオススメされるのもいいけど、でもとりあえずその前に、いま欲しい本の「文庫版」なり「別の出版者版」なり、「版違い」で安いとか在庫あるとかのほうが、順番的には先立って便利なんじゃなかろうか。
 そっち先にやろうよ。

 で、内容分析から似たものを、ていうことをアナログな方法で地道にやってきたのが、われらが図書館目録の「件名」や「分類」であるとするならば、例えば京大やハーバードのOPACでもそうなんだけど、件名のところをリンク状態にさしておいて、そこをクリックしたら同じ件名の書誌を検索しに行くっていう機能、わりとどこでもあるわけだし、
 http://lms01.harvard.edu/F/6VNFXHL4LJG2Q9NXTX1XDNBJA1V5X98USABKN65121KLGLBPUJ-60672?func=find-acc&acc_sequence=022441724
 だったら、その中の例えば同じ著者のとか、同じ年に出たのとか、同じ出版者のとかから、適当にピックアップしたサンプルの情報を、元の書誌の画面にぽぉんっと何気なく並べて置いてあげる、ってことができれば結構なオススメになりそうじゃん。そんなん、やってくれへんかな。
 と、件名情報の整備されまくった国のOPACをぼんやり眺めながら、思たです。

 ていうかさ、そもそも図書を「分類配架」してるってこと自体、じゃあその本に興味のある人にオススメの本は、その隣にあるんじゃないのか、ていう。図書館ってそういうとこだし。てか、本棚ってそういうもんだし。
 三次元には興味ありません、ていう、デジタルでヴァーチャルなシステムを好むお人だといっても、じゃあ、前後の請求記号の簡易書誌でも、またもや元の書誌の画面にぽぉんっと何気なく並べて置いてあげたら、うれしいと思うよ。

 結局、「件名」とか「分類」とか「版違い」とか言う用語や概念に、一般の人が馴染みがないからオススメ機能に見えないだけで、それっぽく見せてあげたら、それなりに便利遣いしてもらえると思うよ。

 Amazonさんのオススメももちろん、ないよりはあったほうがいいんだけど、じゃあ、Amazonさんのオススメしてくれた本なり物なりって、「ヤフーッ! こいつぁグッドだぜぇっ!」てほんまに思うようなのにいままでどれだけ出会えたかと問われると、そうそうお目にかかることないもの。それよか、またこいつ微妙なもん出して来とんな、て、逆に微笑ましく見つめ返すことのほうが、よっぽど多いもの。特に売り上げ点数の少ないやつとかのとき。
 精度の問題、ていうのかな、こういうとき。
 人気商売で大所帯のAmazonさんの購入履歴の蓄積をもってしてもそんなんだって言うんだったら、たいていの中小規模の図書館さんが同じアイテムを拾ってみたところで、ちょっとどうだろう、と訝しいんだけど、さて、どの規模の蓄積でどの程度のオススメが有効、ていうのは、ビジネス業界さんやIT業界さんの論文とかであるんだろうな、きっと、探せば。
 もちろん将来にわたってずっと蓄積しつづければ、精度もあがってくるかもしんないけど、じゃあ例えば今度は、10年前の貸出履歴・購入履歴をもってするオススメが、10年後の世のお客に有効か、というのもちょっとどうだろう、学術図書館なら可でも、公共図書館では厳しい気がする。
 そしてその頃の時代には、それこそ全文分析による関連度ランク的なののほうが、よっぽど現実味ある気がする。

 Ann Arborさんの例↓。
 http://www.aadl.org/cat/seek/search/i?SEARCH=0375406492
 んんんーっ、いや、発展途上なのもわかるし、先取の意気をこそ賛するべきなのはもちろんそうなんだけど、ただ、んんんーっ。

 それよりは、書誌や、件名・分類や、版的なのやで、もっと手早くオススメできるものが、身近にあるような気がする。
 貸出履歴の保存の話題がやたらとヒステリックになるのにかかずら、かかわずら、かからずわ、巻き込まれて時間を無駄にするよりは、まだそっちのほうがちゃちゃっとできそうな気がする。

 まあ、もちろん、既存のAmazonさんのオススメ機能に比べたらだいぶ華のない感じではあるけども、じゃあその華のないものすら実現できてないんだったら、そんなこと言えたあれか、てことになるし。1歩も進んでない者が、50歩しか進んでないものを、100歩進んでないからって笑うなよって、なんかヘンだな(笑)。

 ともあれ、図書館目録の持つ情報のポテンシャルを、もうちょっとくらいは信じてもいいと思う。

 あと、Amazonで、1Gのメモリ買おうとしたら2Gの同じのを薦めてくるのは、やめてほしいと思う。なんかうざい。

 ・・・・・・あ、Amazonさん、購入履歴のデータ売ってくれはらへんかな。(売るかよ(笑))
posted by egamihvu at 11:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

図書館にとってカフェとは何か、と問われれば。

 インフラだと思います。

 あちこち見てきたけど、ないとこのほうが珍しかった。

 
posted by egamihvu at 10:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まるごとHow much?

 ハーバードさんの図書館ネットワークシステム。
 Alephほかもろもろ。

 その年間の維持経費は、学内まるごとでいくら?
 (1ドル=100円でも充分に目安となるでしょう)



 答。
 ・・・400万ドル(4億円)。
 orz

 
posted by egamihvu at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

がんばれ丸善

http://www.lnews.jp/2008/01/26268.html

2008年01月31日
丸善、ampm/キャンパス内売店事業で提携、丸善の物流拠点活用

丸善は1月30日、エーエム・ピーエム・ジャパンとの間で、教育・学術市場での大学内新売店戦略で業務提携を行う基本合意書を締結したと発表した。

丸善は、全国に書籍・文具の専門店を49店舗展開するとともに、大学、研究機関等への書籍や学術情報、教育関連サービスの提供、出版や店舗内装関連の事業を展開しており、魅力ある大学作りを支援するため、売店事業の拡大・充実を検討していた。

エーエム・ピーエム・ジャパンはチェーン全店で1169店舗(2007年12月末時点)を展開するとともに、これまでのCVS業態の枠を超え、新しいCVSの利用形態を創造する「脱コンビニ業態化戦略」の下で、書籍・DVDレンタルとCVSを融合。

今回の新しい大学内売店(キャンパスショップ、仮称)での業務提携は、教育・学術市場での丸善の戦略と、新業態展開により「脱コンビニ業態化戦略」を推進するエーエム・ピーエム・ジャパンの戦略が合致したもの。

丸善とエーエム・ピーエム・ジャパンはこの業務提携により、丸善が展開する大学内売店(キャンパスショップ)での書籍販売、エーエム・ピーエム・ジャパンがCVSチェーン展開、「エーピー・エンタ」で培ったDVDレンタルと書籍・CVS品販売複合化のノウハウの融合により、学生生活とキャンパスの質的向上を通じて魅力ある大学作りに貢献する、としている。

具体的には「丸善キャンパスショップ」として、書店と食料品・日用品などのCVS商品、DVDレンタルを一体化した業態化店舗として展開する。第一号店として、4月に「丸善キャンパスショップ山梨学院店(仮称)」を開店する。

丸善キャンパスショップでは、雑誌、一般書から専門書まで、丸善の物流拠点を活用した迅速な注文・取り寄せを含めて対応。食品・日用品、レンタルDVD定番の名作から話題の新作まで、学内に相応しいラインナップとする。
posted by egamihvu at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少し愉しくなる図書館動画

 動画?(笑)

 http://www.oclc.org/worldcat/newgrow.htm


 あ、ちなみに、米国の平日昼間時間にアクセスしないと、ちっとも愉しくないですので。

 
posted by egamihvu at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サックラー美術館の日本古典籍 あるいは 言葉のチカラは国内限定?

 
 以前↓こんなご報告をちらりとしたことがあったのですが、
 http://hvuday.seesaa.net/article/71491344.html
 そのときの成果報告が、朝日新聞の2/6の文化欄に掲載されたのですが、それってネットで見られない時代なんですか。一部の国際版購読者以外には、海外に発信されませんか。

 チカラはどこ?







 ここ。(おい(笑))


posted by egamihvu at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リボンをかけて

 招かれちゃった(笑)。

-----------------------------------------------------
 ライシャワー関係者のみなさま

 あなたはバレンタインデーのブレックファーストパーティに招かれています。

 2月14日 9時30分から。

 事前に連絡くれるとうれしいですが、当日来てもらってもOKです。
-----------------------------------------------------

 学内のあちこちで、「ハートフルなランチで交流しましょうの会」とか「スペシャルメニュー」とか「熊の人形を買って恵まれない人々に寄付を」とかいう感じになってるよ。

 ハートフルだね。

 いままではそんなことまったく思わなかったんだけど、↑このハートフルな感じをうかがってみると、ああ、日本のイベントはやっぱちょっといびつだったんだな、と素直に感じてしまったよ。

 ちなみにその日の江上は、遠出訪問の移動日ですが、それが何か。

 
posted by egamihvu at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

HVUdayマンガ夜話 第1夜

 アメリカの図書館、特に大学はじめ研究図書館における学生用&研究用資料としての日本マンガの収集は、まだまだ始まったばかりのところも多いとはいえ、どう考えたって日本の図書館のそれよりは5歩も7歩も先を行ってるという、なんだか奇妙な状態になってきてしまってるわけですが(註:日本じゃまわりに山ほどあるから、わざわざ学生用蔵書としてそろえる必要はない、にもしろ)、さて、来週お邪魔するオハイオ州立大学というところは、もともと特殊コレクション図書館としての「Cartoon Research Library」を擁していたところで、そこが約10年前から日本マンガの体系的収集をお始めになられてるということになれば、京都精華大以外の日本の大学は裸足で逃げ出すしかないんじゃなかろうか、という危惧さえ抱きかねないのですけども、そのオハイオ州立大学の特殊目録部署のサイトに、こんな文書を発見。

 CGA/EAS MANGA CATALOGING PROJECT 
 Cataloging Manual (February, 2003)
 http://library.osu.edu/sites/scc/locs/mangaprj.php

 日本のマンガを、当学のOPAC&OCLC WorldCatに目録登録するにあたっての、独自ガイドライン。
 ・・・・・・こんなん、欲しいよね。
 翻訳しようよね。

 ざっと読んでみた。

- 雑誌・単行本・複数巻単行本で取り扱いを分類している。それぞれの出版事情的特徴をざっと解説し、どう理解すべきかを教えてくれる。
- Authorの役割表記。共著の取り扱い。(CLAMPはどうするかなど)
- 文庫、四六判、菊判などの日本出版用語を注記しましょう、ていうの。
- 短編集の内容著作。
- サマリーをつけるんですよ、この大学は。マンガに。びっくりだ。
 以下に例示があるのですが、さてこのマンガってなんだろう?
 520 Three schoolboys save Tokyo from destruction by space aliens.
 520 Contains stories about a father and son who devoted their lives to reforestation of desert lands and a family who pioneered rearing guidedogs in Japan.
- ジャンル用語:付録の用語リストからひとつ以上を選んでつける。LC件名も併用するので、結果、↓のようなことに。
 600 Oda, Nobunaga, 1534-1482 |v Comic books, strips, etc.
 650 Generals |zJapan |vBiography.
 655 Historical manga.
 655 War manga.
 655 Samurai and ninja manga.
- 793に「Manga Collection」と入力する。これがあるからOPACで絞込検索ができる、というケア。

 いいよね、これね。

 というわけで、書誌の例。

-----------------------------------------------------
LEADER 00000cam 2200000Ia 4500
001 42378840
003 OCoLC
005 20020731133213.0
008 990916m19921994ja 000 0 jpn d
020 4091237428 (v.2)
035 .b5019916x
040 OSU|cOSU
049 OSUU
066 |c$1
090 PN6790.J33|bA3224
090 PN6790.J33|bA3224
100 1 |6880-01|aAdachi, Mitsuru,|d1951-
245 10 |6880-02|aTacchi =|bTouch /|cAdachi Mitsuru
260 Tokyo :|bSh0gakukan,|c1992-1994
300 11 v. :|bchiefly ill. ;|c19 cm
440 0 |6880-03|aShonen Sande Komikkusu Waido-ban
500 Originally carried in the weekly Shonen Sande (Shonen Sunday)
520 Uesugi Kazuya and Tatsuya are twin brothers. Kazuya, the younger brother, is the ace of Meisei High School, while Tatsuya, who also has the same, or more, ability as an
athlete, plays boxing. Kazuya pitches to win the highschool baseball tournament and to win the heart of Asakura Minami, the twin brothers' childhood friend. However, Minami loves Tatsuya and Tatsuya, who knows that Kazuya loves her, tries to avoid her love. Seeking for the best way to solve the love triangle, they meet a tragedy that changes everything
590 Forms part of the Manga Collection
650 0 Baseball|zJapan|vComic books, strips, etc
655 7 Boys' manga|yShowa 1945-1989|2local
655 7 Romance manga|yShowa 1945-1989|2local
655 7 Sports manga|yShowa 1945-1989|2local
655 7 School manga|yShowa 1945-1989|2local
793 0 Manga Collection
880 1 |6100-01/$1|aあだち充,|d1951-
880 0 |6440-03/$1|a小年サンデーコミックスワイド版
880 10 |6245-02/$1|aタッチ =|bTouch /|cあだち充
910 &gc990910
910 MARS

LEADER 00000nam 2200000Ia 4500
001 45965869
003 OCoLC
005 20020731134503.0
008 010219m19999999ja a 000 c jpn d
020 4592132114 (v.1)
035 .b5259287x
040 OSU|cOSU
049 OSUU
066 |c$1
090 PN6790.J33|bO476 1999
090 PN6790.J33|bO476 1999
100 1 |6880-01|aOkano, Reiko,|d1960-
245 10 |6880-02|aOnmyoji /|cOkano Reiko ; gensaku Yumemakura Baku
260 |6880-03|aTokyo :|bHakusensha,|cHeisei 11 [1999]
300 v. :|bchiefly ill. ;|c21 cm
440 0 |6880-04|aJets komikkusu
520 A story about a wizard who works for the imperial court during the Heian period in Japan. He solves weird problems by using his magical knowledge based on the Ying yang cult
590 Forms part of the Manga Collection
600 10 |6880-05|aAbe, Seimei,|d921-1005|xComic books, strips, etc
650 0 Comic books, strips, etc.|zJapan
655 7 Ghost manga|yHeian period 794-|2local
655 7 Historical manga|yHeian period 794-|2local
700 1 |6880-06|aYumemakura, Baku,|d1951-
793 0 Manga Collection
880 1 |6100-01/$1|a岡野?子,|d1960-
880 |6260-03/$1|a東京 :|b白泉社,|c平成 11 [1999]
880 0 |6440-04/$1|aジェッツコミックス
880 1 |6700-06/$1|a夢枕獏,|d1951-
880 10 |6245-02/$1|a陰陽師 /|c岡野?子 ; 原作夢枕獏
880 10 |6600-05/$1|a安倍晴明,|d921-1005|xComic books, strips, etc
910 scm010219
910 MARS
-----------------------------------------------------

 「Originally carried in the weekly Shonen Sande」とかMinamiとTatsuyaとKazuyaが「they meet a tragedy that changes everything」とか、どんだけR35をキュンっとさすかねこの書誌は(笑)。

posted by egamihvu at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVUdayマンガ夜話 第2話

 そんな、アメリカの大学図書館で日本のマンガを取り扱おうかというライブラリアンが、ひととおり知っておけばばっちし、というようなことをまとめておられる修士論文がこちら。

 Manga in Academic Library Collections: Definitions, Strategies, and Bibliography for Collecting Japanese Comics.
 http://etd.ils.unc.edu/dspace/handle/1901/233

 翻訳しようよね。

 
posted by egamihvu at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

OCLCの中の書誌を読んでみる

 
 よく考えたら、こうやって業務用システムでもってOCLCの中の書誌データをのぞけるのも、もう幾ばくもないんだなあ、と思って、日本語書誌をいくつかコピーして、絵解きしてみる、なんてどうかなっていう。

-----------------------------------------------------
040 UMC キc UMC 【←この書誌を作った大学さんの3文字コード】
066 キc $1
020 9784788510364
020 4788510367
043 n-us--- キa a-ja--- 【←内容的に扱ってる国を、コードとして書き出してるところ。さすが、マメだなあ。】
090 Z688.J29 キb W33 2007 【←LC請求記号】
090 キb
049 HMYY
1001 和田敦彦, キd 1965-
1001 Wada, Atsuhiko, キd 1965-
24510書物の日米関係 : キb リテラシー史に向けて / キc 和田敦彦.
24510Shomotsu no Nichi-Bei kankei : キb riterashi-shi ni mukete / キc Wada Atsuhiko. 【←245フィールドを2つ設けて、ひとつに日本文字、ひとつにラテン文字を使って、両者をリンクする、という構成】
24614Japan-US relationship viewed from book circulation : キb toward the literacy history
250 初版.
250 Shohan. 【←基本的に、日英両併記でリンク】
260 東京 : キb 新曜社, キc 2007.
260 Tokyo; : キb Shinyosha, キc 2007.
300 406 p. : キb ill. ; キc 22 cm.
504 Includes bibliographical references and indexes.
650 0Japanese imprints キz United States キx History.
650 0Libraries キz United States キx Special collections キx History.
-----------------------------------------------------

-----------------------------------------------------
【↓早稲田さんが自作して、OCLCに投入された書誌を、OCLCの品質管理室が編集した、ということらしい】
040 LWU キb jpn キc LWU キd OCLCQ 
066 キc $1
090 キb
049 HMYY
24500近代日本の小説と読者に関する研究 : キb 読書論の立場からの表現分析- / キc 和田敦彦[
著].
24500Kindai nihon no shosetsu to dokusha ni kansuru kenkyu : キb dokushoron no tachiba
karano hyogen bunseki.
260 [出版地不明] : キb [出版者不明], キc 1997.
300 220 p. ; キc 26 cm.
500 はり込写真あり.
500 制度:新 ; 文部省報告番号:甲1206号 ; 学位の種類:文学博士 ; 授与年月日:1997/6/10 ; 主論文の冊数:1 ; 早大学位記番号:新2490.【←早稲田の学位論文じゃん!なんでこんなところにこんな書誌を(笑)】
500 付属資料:概要書22p(27cm)
653 日本小説 キa 歴史 キa 明治以後.
653 Nihonshosetsu キa Rekishi キa Meijiigo.
653 読書.
653 Dokusho.
7001 和田敦彦, キd 1965-
7001 Wada, Atsuhiko, キd 1965-
-----------------------------------------------------

-----------------------------------------------------
【↓OCLCに投入された早稲田書誌を、イリノイ大学が編集し、ハワイ大学が編集し、その後に今度はTRCMARC書誌が投入されてデータが増殖した???】
040 LWU キc LWU キd UIU キd HUH キd TRCLS
066 キc $1
020 458283292X : キc Y2200
020 9784582832921
043 a-ja---
084 022.31 キ2 njb
084 022.31 キ2 njb/9
090 Z463.3 キb .H364 2005
090 キb
049 HMYY
1001 橋口侯之介, キd 1947-
1001 Hashiguchi, Konosuke, キd 1947-
24510和本入門 : キb 千年生きる書物の世界 / キc 橋口侯之介.
24510Wahon nyumon : キb sennen ikiru shomotsu no sekai / キc Hashiguchi Konosuke.
24614Wahon for beginners
24630千年生きる書物の世界
24630Sennen ikiru shomotsu no sekai
250 初版.
250 Shohan.
260 東京 : キb 平凡社, キc 2005.
260 Tokyo : キb Heibonsha, キc 2005.
300 254 p. : キb ill. ; キc 20 cm.
504 Includes bibliographical references (p.248-251) and index.
500 文献:p248-251
650 0Publishers and publishing キz Japan キx History.
653 古版.
653 Kohan.
65007古刊本 キ2 jlabsh/3
65007Kokanbon. キ2 jlabsh/3
65007出版−日本 キ2 jlabsh/3
65007Shuppan-Nihon. キ2 jlabsh/3 【←件名に日本仕様のが付いてる】
-----------------------------------------------------

-----------------------------------------------------
【↓早稲田さんが作ったまでは同じ】
040 LWU キb jpn キc LWU
066 キc $1
0167 86035744 キ2 JTNDL
020 4480020470
020 9784480020475
084 141.5 キ2 njb
084 NDL=SB88
084 002 キ2 njb
090 キb
049 HMYY
24500思考の整理学 / キc 外山滋比古著.
24500Shiko no seirigaku. 【←著者名のラテン文字表記がないね】
260 東京 : キb 筑摩書房, キc 1986.
260 Tokyo : キb Chikumashobo, キc 1986.
300 223 p. ; キc 15 cm.
440 0ちくま文庫
440 0Chikuma bunko
653 思考.
653 Shiko.
7001 外山滋比古, キd 1923-
7001 Toyama, Shigehiko, キd 1923-
-----------------------------------------------------

-----------------------------------------------------
【↓早稲田作る、OCLC編集する、慶應さんが(ry)】
040 LWU キb jpn キc LWU キd OCLCQ キd KEI
066 キc $1
020 4560028494
020 9784560028490
0411 jpn キh eng
084 012.4 キ2 njb
090 キb
049 HMYY
24500本棚の歴史 / キc ヘンリー・ペトロスキー著 ; 池田栄一訳.
24500Hondana no rekishi. 【←ここもやっぱり、著者のラテン文字ない】
260 東京 : キb 白水社, キc 2004.
260 Tokyo : キb Hakusuisha, キc 2004.
300 287, xi p. : キb 挿図 ; キc 20 cm.
300 287,11 p. ; キc 20 cm.
500 3000円.
504 文献あり.
534 キn 原著c1999の翻訳
653 書架.
653 Shoka.
650 7キ2 BSH キa 書架 キx 歴史
650 7キ2 BSH キa Shoka キx Rekishi
650 7キ2 BSH キa 図書 キx 歴史
650 7キ2 BSH キa Tosho キx Rekishi 【←これも日本仕様の件名】
7001 Petroski, Henry.
7001 池田栄一, キd 1951-
7001 Ikeda, Eiichi, キd 1951-
7300 Book on the bookshelf.
-----------------------------------------------------

 こんな感じです。

 
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2008年02月11日

ハーバード大学図書館の蔵書票についての話


 前知識。

・寄付された基金でたくさんの蔵書を購入している。
・基金で購入した蔵書には、その基金ごとの専用デザインの蔵書票を貼る。
・HCL内各館の蔵書票を貼るための専門のスタッフが、Widener図書館の中にいる。

-----------------------------------------------------

親愛なる同僚たち、

ここ最近のHCLの蔵書票の実務についてはたくさんの問題がある。そのため、私はこの機会にその方針を明らかにしたい。

寄付された基金によって購入されたすべての単行本は、蔵書票を貼付されます。これは装備におけるワークフローの一環としてです。この作業は、ハードカバーであってもペーパーバックであっても、各図書館に行くものであってもHD(郊外保存書庫)に直接行くものであっても、すべてです。どいうぞこの情報をあなたのスタッフに伝えてください。館によってはこれまでのやり方とはちがってしまっているところもあるようなので。

蔵書票を印刷・注文するための手続きを描写した情報は、HCLのスタッフサイトで見つけられます。たまに、1冊の本にだけ所定の蔵書票を貼る必要があって、蔵書構築事務室はその蔵書票とその貼付について各蔵書構築担当者とともに手続きして、どの本にどの蔵書票を貼付すべきなのかを明確にするだろう。

蔵書票というのは、私たちの図書の基金提供者にとって特別な意味を持っていて、これを継続して使っていくことは、我々の継続的なstewardship(?)の基礎的なことである。

質問を持っていたら、私に連絡することを躊躇しないでください。たいへんありがとう。
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異国慕情

 下書き。こんなのも書いてみた。

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【Sackler Museumの日本古典籍資料】

 Arthur M. Sackler Museumはハーバード大学内にある美術館・博物館群のひとつです。美術品を収集している美術館としてはほかにFogg Art Museum、Busch-Reisinger Museumなどがあります。Foggが***、Busch-Reisingerが***をメインとしているのに対し、Sackler Museumでは***を中心に収集・研究・公開を行なっています。

 Arthur M. Sackler Museum (Harvard University)
 http://www.artmuseums.harvard.edu/sackler/

 2月6日、朝日新聞文化欄に、ハーバード大学Arthur M. Sackler Museum所蔵の日本古典籍資料についての調査報告が掲載されました。近世以前の絵本類、画譜、草双紙の自筆稿本などについて、九州大学の先生方が訪問調査なさったもので、約300点の簡易目録作成が行なわれました。私もその現場で目録作成のお手伝いをさせていただきましたが、それぞれ見た目に美しく面白いだけでなく、保存状態のとてもよいものでした。書誌学的にも価値のある珍しいものばかりのようで、調査中の先生方もしきりに感嘆の声を上げておられました。

 これらは、それまで学内でもその価値があまり知られておらず、Sackler Museumロッカーの中に静かに保管されていました。整理や箱詰めによる保存処置はされていたものの、書籍形態であったため、浮世絵などの美術資料に比べてどうしても調査等が後回しになってしまっていたようです。
 海外ではこのように、日本の古典籍資料が思わぬところに残されていることが少なくありません。日本または東アジア研究専門の図書館でない、資料の内容・価値のわかるライブラリアンがいないなどの理由で整理されていなかったり、今回の例のように美術館であるがために書籍形態の資料がそれほど省みられなかったり、また、長い間中国語資料とごちゃまぜになったまま所蔵されていたりという例もあります。
 また、それらが、場合によっては日本に保存されているものよりも保存状態がよい、ということも珍しくありません。日本ではそれほど資料としての価値が評価されない本であっても、アメリカでは希少であるために、高い技術を持った保存専門家によって修復・保管されている例。価値を評価できるスタッフがいないために、とりあえずすべての資料がひとつひとつ丁寧に取り扱われている例。その資料を使うような研究者・利用者がいないために、長い間人の手に触れられず、そのために保存状態が良いという例。日本の図書館では無造作に処分されてしまっていたような袋(売るときに元の本を納めていたもので、絵入り・色刷りのものもある)が大切に保管されている例も、いくつか拝見しました。また、戦後にこのような古典籍資料を海外へ売り出した当時の書籍取扱者が、特に良い本を取り揃えて送った、というような事情もあったようです。

 これまで知られていなかったこのような資料は、以前は現地へ赴かなければその詳細がわからないということがほとんどでしたが、最近ではホームページ上でその解題や簡易目録を見つけることができたり、総合目録データベースの中に現れたり、一部や全文をデジタル画像として見ることができたりということが増えてきたようです。このようにさまざまなかたちの情報発信によって、必要な資料の存在が必要な人の目に触れるようにすること。そして、その存在を認めることができた資料は、後世の利用者のため、適切な状態で保存することが重要だと思います。

 最近になって、Sackler Museumにあった和装本のうち、幕末期以降の書籍形態の資料の一部がHarvard-Yenching Libraryに移されることになりました。これらは近いうちにデータベースへの目録登録がされ、ひとつひとつの大きさに合わせて作られた箱に納められ、館内の貴重書専門の部署によって適切に管理・提供されることになる予定です。



posted by egamihvu at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そこに鉱脈はあるのかい? あるいは、少しでもわかりやすい図書館サインを目指して

 ハーバードのワイドナー図書館っつったら、まあ世界で一番の学術図書館ですよ。そこの書庫に、利用者は自分で入って、目指す本を探すわけですよ。
 それってどんだけのカオスだ!と思ってたら、自分で入ると存外にすんなりと見つかるのですよ。あれ、もっと長旅を覚悟してたのに、もう見つかった、みたいな感じで。

 で、どうしてそんなにすんなりと見つかるかについて、サインの工夫とか案内の工夫とか書庫の有様とかを、つぶさに観察して調べてみたことがあったのですよ、秋くらいに。
 ただ、それを文字にしてみると、あまりにも直感的・感覚的な要素が多すぎて、いまいちちゃんとした文章にならなくて、これ日記なり報告なりにはちょっと向かないかもな、ここに鉱脈はなかったのかもな、と思って、しばらく置いておいたのですよ。

 それで最近、ちょっとしたきっかけで、やっぱり書いてみようかな、と思って日記の下書きを書いたのですよ。
 で、7割方書いたところで、あかん、これやっぱ、ここに鉱脈はなかったような気がする、て後悔しかけたのですけど、なんとかごまかしごまかし書いてみたのですよ。

 でもなんかこう、もっといろんな要素があるはずなんだけどな、それがうまく報告としてノらないな、困ったな。

 ていうんで、じゃあ、まず最初に下書きをざっと載せまして、その下に、自分が調査して感じたことを走り書きした生のメモをざっくりと載せますので、そのあとのどうこうは、すみません、読んでる人側にゆだねます、ていう(笑)。

 ちなみに、メモのほうの<1nb>とか[*01]とかいう謎の記号は、自己管理用のマークですよ。生っぽい(笑)。


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【Widener Library書庫のサイン・フロアマップ】

 1月末、ハーバードのメインライブラリーであるWidener Libraryの書庫フロア(利用者が入庫可能)に、新しいフロアマップが設置された、という案内が、学内の図書館ニュースとして流れました。
 各フロア毎に設置された新しいマップは、蔵書の分類区分ごとに色で塗り分けられ、どの分野の本がどこにあるかがすぐに参照できるように工夫されています。Widenerの書庫内には、院生・教員用に割り与えられた予約制のキャレルがたくさん設置されているのですが、そのキャレルの位置もマップ上に記されています。
 このようなマップ、サイン、案内ガイド類を作成しているのは、Widener内での書庫管理・蔵書整理を専門に行なっているStacks Divisionというところです。この部署は、貸出部署・ILL部署・入館管理の部署とともにWidenerでのAccess Serviceを担っています。

 Widener Libraryはハーバード大学のメインライブラリーであり、アメリカで最古、世界でも最大と言える学術図書館です。郊外に保存書庫(Harvard Depository)はありますが、それでも300万冊を実際に館内書庫に収蔵しています。書庫は地上から地下までで計10フロア。さらには隣接するPusey Libraryの地下書庫をもその一部として使用しており、両館は地下通路で接続しています。棚の数は総計約9万棚で、その長さは80kmに及びます。
 図書を分類・配置するための請求記号には、現在のLC分類による番号と、かつて使われていた旧Widener分類による番号との2種類があります。両者は書庫内で別フロアに分かれることなく、同じ分野の図書が近くに配置されるよう、新分類の書架と旧分類の書架とが分野ごとに隣接して並んでいます。

 このように複雑かつ広大に思えるWidener Libraryの書庫ですが、実際に利用者として入庫し、本を探してみると、思った以上にサインやマップがわかりやすく、目指す書架にたどりつくための工夫が随所になされていることがわかります。そこで今回は、利用者がスムーズに本を探すことができるように、どのような工夫・配慮がされているかを考えてみました。

・清掃・換気が行き届いている。
 廊下や書架間の通路は決して広いものではありませんが、その通路にゴミ箱やイス・テーブル、ましてや未整理の箱やケース類が放置されているということがありません。そのため見通しがとてもよく、目指す場所がどの辺りにあるのかをすぐに見つけることができますし、書架間の移動に手間取らなくてすみます。また、最近改装されたという大理石製の床ですが、塵や紙くずの類がまったく落ちておらず、書架にもホコリがほとんどありません。さらに、これも改装とともに導入されたという新しい換気システムが書庫内全域に設置されています。利用者は快適に保たれた空間の中で、落ち着いて、本を探すことに集中することができます。

・本が整然と並んでいる。
 書架の本はすべて整然と並んでおり、横倒しにされたり、重みで変形していたり、無理やり押し込まれたりということがありません。ブックエンドによってきちんと固定されているので、傾いていることすらほとんどありません。本の背表紙が前後にずれているということもなく、一直線に並んでいるので、目指す本の請求記号を目で追うことだけに専念することができます。
 書架の整理はStacks Divisionの学生アルバイト(50人〜90人程度)の仕事です。彼らは借り出された本を棚に戻すだけでなく、定期的に書架をチェックして、本を整然と並べたり、余裕を持たせるために移動したり、保存状態を確認して修復・保存処理のために抜き取ったりといったようなことも行います。また、正確で適切な配架・整理を行なうことができるよう、充分な量のトレーニングを受けます。たくさんのトレーニング用教材も準備されており、請求記号の構成と実際、本の並べ方、動かし方、効果的な配架準備、ブックトラックの動かし方に至るまで、さまざまなことが指導されます。これらの実践的で細部にわたる指導により、本を正確に並べることだけでなく、短時間でそれを行なうこと、適切な保存状態を保つことが実現されています。

・書架サインが、段階を追って導くように工夫されている。
 書架サインには、新分類のものと旧分類のものがありますが、どちらもレイアウトはまったく同じで、かつまったく異なる色(新分類=白地に臙脂色、旧分類=黄色地に黒)が使われています。書架から廊下側に張り出すように掲げられたサインは、アルファベットだけが大きく太く、しかもその開始位置だけにしかないため、自分の探している分類のアルファベットを一目で見分けることができます。
 各書架の側面に掲示されたサインには、分類の第1段階であるアルファベットが大きく太く、第2段階である数字は控えめに書かれています。その下には、各番号ごとの分野名の細目がリストアップされています。利用者は該当する書架サインを目で追いながら、自分がいる場所が目指す分野の書架であるかどうかを確認することができます。

・サインの色やデザインが統一されている。
 書架サイン以外の、フロアマップ、階数表示、階段や行き先の案内、トイレや立ち入り禁止の案内など、すべて同じ臙脂色で、同じフォントが用いられています。ちょっと迷ったときに辺りを見回すと、すぐに臙脂色が目にとびこんできて、そこに目を向ければよい、ということが一目でわかります。
 また、要所要所に、まったく同じデザインの表・地図が掲示されています。場所によってそのデザインや色が変わっているということがないため、戸惑わずにすんでいます。

・情報が盛り込まれすぎていない。
 全館のフロアマップには、そこにどんな分野の本があるか、コレクションがあるかなどは一切かかれず、かわりに頻繁に使われるコピー機や検索用端末がくっきりとした目立つ色で示されています。分野やコレクションの案内は、別のガイドや表にその役目を譲っています。
 また、階段や通路を示すサインには、その行き先だけが示されており、やはり分野やコレクション名などは案内されていません。
 各フロアにどの分野・コレクションがあるかを示したハンドアウトでは、「この階のこのエリアにある」というところまでが示されるにとどまり、そこから先の詳細は各書架サインを参照することになります。こちらには逆に、コピー機や検索端末の情報は記されていません。

・コピー機・検索端末などが各フロアの同じ位置にある。
 各フロアのコピー機・検索端末が、階は異なっていても同じ位置に配置されています。これにより、コピー機・検索端末を探すのに迷わないですむだけでなく、それらを目印にしていま自分がどのあたりにいるのかを把握することもできます。

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●背景
・<1@>私立の図書館として世界最大の図書館。[*01]

●入庫
・<1nb>ハーバードID保持者は全員入庫が可能。[*01]
・<1nb>入庫入口は、ワイドナー図書館1階東側(Level-1 East)、サーキュレーションデスク横。そこから階段・エレベーターで移動。[*01]
・<1@>カバン持ち込みOK。
・<1@>入庫してすぐの位置に、書庫案内用のハンドアウトがふんだんに置いてある。

●配架作業
・<1@>Stack Division。書庫を管理する専門の部署がある。
・<1@>配架前に準備・整理する占用書架がある。ひとまず置いておいて、戦略的に配架ができる。
・<1@>トレーニング。「Shelving Training」というスリットの挟まった本が書架のところどころに配架されている。また、学生バイトらしき若者がトレーニングを受けているらしき場面を見た。

●セキュリティ
・<1@>閉館近くになると、書庫の奥のほうにいてもけたたましいブザー音が鳴って、録音メッセージが流れる。

●書庫
・<1nb>書庫は地上6階、地下4階。東と西の2エリアに分かれている。[*01]
・<1nb>Level-1〜6(地上)、A〜D(地下)、East/West。[*01]
・<1nb>書庫のEast-West間の移動は、Lever1-6・Dで可能。LeverA-Cでは不可。[*01]
・<1nb>隣接するPusey Libraryの書庫の一部を、Widenerの書庫として使用している。Pusey Libraryへの書庫へは地下通路でつながっている。Level-D EastとPusey Lever 2がつながっている。[*01]

●施設・設備
・<1@>キャレルは、通路と反対側、窓側に集中して置かれている。

●書架・配列
・<1@>分類記号は一切関係なく、旧分類・新分類ともに、同じ分野の分類記号が近いエリアに固まって配置されている。(→"Call Number Location Charts""Organization of Widener Collections")
・<1@>分類記号内では請求記号順に配架されている。

・<1@>書架の照明は、センサー式の自動点灯ライト。
・<1@>書架が乱れていない。本が横倒しになったり、前に飛び出していたり、重みで変形していたり、無理に押し込まれたりしていない。傾いてすらいない。
・<1@>全ての本が、ハードカバーか、製本されているか、封筒に入れられている。

・<1@>別置コレクションの類がない。ほぼすべての資料が、2つの請求記号体系のみで配架されている。別置されているのは大型本のみ。
・<1@>大型本は全部まとめて別置ではなく、大分類ごとに別置。→その本来あるべき場所からそれほど遠くないところにある。

●書架サイン
・<1@>館内全ての書架サインのデザインを統一している。
・<1@>プラスチック製のシートに印刷したものを、粘着テープなどで書架に貼り付けている。造りはある程度しっかりしているが、発注によるものではなく、それほどコストはかかっていそうにない。かつ、柔軟に貼り替えが可能。
・<1@>書架サインは大きなもので2種類。書架の側面に垂直に、通路に張り出すように掲示されている、”張り出しサイン”。書架の側面の表面に貼り付けられている、”側面サイン”。
・<1@>”張り出しサイン”は、ほぼ正方形。二つ折りで山形にしたのものをセロテープで貼り付けてあるので、決して大層なものというわけではないが、字の太さ・色の強さ・プラスチックの材質のため、見た目的にはしっかりとしている。請求記号のうちの大分類記号(アルファベット)が、大きく、しっかりとした太い字で記されている。全書架にまんべんなく掲示されているのではなく、その大分類の開始位置にあたる書架のみにそれが掲示されている。アルファべットのみが太くしっかりと記されているので、廊下に立って見通してみると、自分の目指している請求記号のアルファベットがどこにあるか、それほど難しくなく見つけることができる。近づくと、そのアルファベットの下に、その大分類記号に対応する分野名が記されているのがわかる。
・<1@>”側面サイン”は、縦に長い。上:大分類記号(アルファベット)とその分野名。下:小分類(数字)の、その書架における先頭と末尾。上だけが白抜きなので、上と下を混同してしまうことはない。
・<1@>ナビゲーションとしては、廊下に立つとまず”張り出しサイン”で目指す大分類記号(アルファベット)の位置がわかる。次に、その書架に近づくと”側面サイン”で目指す小分類(数字)の位置がわかる。大から小へ導くシステム。
・<1@>”張り出しサイン””側面サイン”ともに、旧ワイドナー分類は黄色地に黒、新LC分類は白地にえんじ色。どちらもメリハリの強い色の組み合わせ。
・<1@>側面にはほかに3種類の掲示がある。「folio」(大型本)があればその分類記号の表示(緑)。「Class Outline」(水色)=該当する分類の書架に、その分類表のアウトラインを掲示。(大分類(アルファベット)→小分類(数字)→分野名)。「"Call Number Location Charts"」の縮刷版、白。

●空間
・<1@>掃除が行き届いている。塵・紙くず・ホコリの類がほとんどない。
・<1@>換気が行き届いている。じっくり腰を据えて探していても、不快感を感じない。
・<1@>廊下にゴミ箱・机・イスの類が置かれていない。広くて、見通しやすい。よけいなものが目に入らない。
・<1@>地図と実際の建物を照らし合わせてみると、そもそもこの建物自体が東と西に分かれているわけではない。地下のA-Cは分かれているみたいだし、地下のDも東西に分かれていて通路を通らないと移動できないし、1階の西は書庫以外の用途であるから、東と西に分ける意味はあるんだけども、2階-5階は建物として東西に分かれているわけではなく、段差や通路が境目にあるわけでもなく、扉一枚が間にあるだけ。その扉さえなければ、一続きのフロアとしてみなされてもおかしくはない。それが東西に分かれているのは、もしかしたらわかりやすくするためのわざとな配慮なんではなかろうか。「**は○階にある」という指示(大雑把なナビゲートのみ)で東端から西端から探させるのでもなく、「**は○階の××書架にある」という詳細指示(大雑把からいきなり枝葉末節なナビゲートにジャンプ)で詳細指示を必要とするのでもなく、「**は○階の東/西にある」という段階的な指示(大雑把から中くらいへとなめらかにナビゲート)が、それで可能になっている。

●エレベーター
・<1@>外側扉付近に、このエレベーターではどのフロアへ行ける/行けないのかが表示されている。

●全館地図
・<1@>全館のフロアマップが、各フロアのエレベータホールにある。
・<1@>全館のフロアマップには、分類名・コレクション名は書かない。キャレルのある場所なども書かない。階と東西の別、エレベーター・階段の位置、通路・出入り口の位置、トイレの位置が色無しで書かれてある。コピー・HOLLIS検索端末・現在地のみが色つきでマーキングされていて、一目で判るように目立たせてある。
・<1@>どの分類の図書がどこにあるか、何階には何があるか、何階のどこへ行くにはどのようなルートを通ったらよいか、は、別の案内板に譲っている。

●その他(壁等)
・<1@>地下トンネル(ワイドナーとピュージーをつなぐ)の白壁に、ペンキで大きく、方向と行き先を書き記している。(地下通路=自分の進んでいる方向が正しいのかどうかが、特に不安になりやすい場所)
・<1@>書架以外の壁サイン(フロアマップ、現フロア表示、階段案内、行き先案内、トイレ類案内、立ち入り禁止など)がすべて同じえんじ色で、同じフォント。困ったときに辺りを見回すと、何かしらのえんじ色が目にとびこんできて、それを見ればよい、ということがわかる。
・<1@>現在地は全館中のどこであるか、の表示。
・<1@>壁案内に情報が盛り込まれすぎてない。例えば階段のある場所に掲示されるサインには、現在が何階であるか、それは全何階建てのうちの何階目にあたるのか、出入口である1階はどこなのか、だけが情報として記載されている。何階に何があるかなどの情報は記載されていない。EastとWestの境目にある扉には、この先がEastであるかWestであるかの情報しかない。
・<1@>壁案内自体はそれほど多くない。そのかわり、見つけやすい。但し、見つからないこともある。
・<1@>要所要所にまったく同じ表・地図がある。(場所によって表・地図・サインのデザインを変えていない。
・<1@>手製の貼り紙・貼り札がほとんどない。

●請求記号システム
・<1nb>"Old Widener System"と"Library of Congress System"がある。[*01]
・<1nb>"Old Widener System"は「数字のみ」または、「アルファベット」+「数字」「ピリオド」「数字」から成る。ピリオド以下は数値順に並ぶ。例:BP/819.7→BP/819.8→BP/819.25[*01]
・<1@>"Old Widener System"のアルファベットは、その分野名の頭文字をつなげるなどして作られている。
・<1nb>"Library of Congress System"は「WID-LC」+「アルファベット」+「数字」「ピリオド」「数字」から成る。ピリオド以下は数字順に並ぶ。例:BP/819.25→BP/819.7→BP/819.8[*01]

・<1@>請求記号ラベルは、見た目的に一切統一されていない。小さかったり大きかったり、手書きだったり印刷だったり刻印だったり、シールだったり紙切れだったり、高い位置だったり低い位置だったりする。

●紙資料としての案内
・<1nb>"Call Number Location Charts"[*現物]
-LC分類とワイドナー分類のそれぞれのアルファベット部分を、アルファベットのみで順に配列する。
-それぞれのアルファベットに対応する書架が、館内のどこに位置するのかを示す。
-両分類のアルファベット記号に重複するものがあれば、その注意をうながすための印をつけている。
-大型本(F・PF)への指示。

・<1nb>"Organization of Widener Collections"[*現物]
-エリアごとに、大分類と詳細分類の分類名を記述している。
-正確な位置を示すのではなく、「このアルファベットの本はこのエリアにある」というところまでを示している。
-エリア間の移動可能なところをチューブでつないでいる。
-各エリアが色で明確に区別されている。
-コピー・トイレ等のその他の情報がまったく含まれていない。

・<1nb>"Stacks Directions"[*現物]
-自分がいまいる場所から、行きたい場所へ行くには、どのルートをたどればよいか、を示したもの。
-「Eastにいて、A-Westに行くなら、Level2〜6またはDのフロアからWestへ渡りなさい。次に、エレベーターか階段でLavelAへ行きなさい。」
-「Westにいて、Exitに行くなら、Level2〜6またはDのフロアからEastへ渡りなさい。次に、エレベーターか階段でLavel1へ行きなさい。1-Westにいるのなら、Eastへ渡るだけでよい」

・<1nb>"How to Find Books in the Widener Stacks"[*現物]
-入庫方法の説明
-請求記号体系の説明
-請求記号チャート"Call Number Location Charts"の見方
-館内構成の模式図

posted by egamihvu at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いわゆる「この本に興味がある貴様には、こんな本がお似合いだ」問題


 Amazonに、「鉄道ファン2008年3月号」をすすめられた。

 いや、買わへんよ。

 
 2年前におたくで「鉄子の旅」を買ったからと言って、何故それを出す。

 
posted by egamihvu at 08:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学生バイトをなめんな!

 ふたつ前の記事に関連して、ワイドナー図書館のStacks Divisionがスタッフ用Webサイトにいくつか資料を公開していて、それはどれも、書架整理スタッフである学生バイトを新しく雇用したときに、トレーニングのために見せる教材のpptだったので、最初なんとなくぼんやりと見てたのですが、だんだん、ちょっと待て、これとんでもない充実度だぞ、とんでもない情報量だぞ、これをハーバードさんの学生バイトが習得してるってんなら、日本の図書館員はただの中二だぞ、ていうくらいの、実践的かつ理屈に基づいた、効率的かつ効果的な、とんでもない量の知見の集積だったのでしたよ。そもそも書架整理についての知見を文書化してるようなもの自体、お目にかかったことない、類例のないものだから、ちょっとびっくりしちゃったよ。

 翻訳しようよね。(増えてきたな(笑))

 
posted by egamihvu at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月12日

凝り固まった日本の”著作権”問題、コペルニクス的まぜっかえしのチャンス!


 「消費者庁」っていうののほうでやっちゃえばいいじゃん。

 
posted by egamihvu at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マンガ学の講義を受講するアメリカの大学生が守らなければならないルールとは?

 先日から何度か話題にさしてもらってる、オハイオ州立大学のマンガコレクションですが、ここではそのマンガコレクションを活かして、ライブラリアンの方が「日本のマンガの魅力を探る」というお題目で1単位の講義を持ってらっしゃるのですよ。

 そのシラバスが公開されていたのですが、読んでみると、課題図書としての「ルパン」だの「ナウシカ」だの「犬夜叉」だのは、毎回授業が始まる前にちゃんと読んで来とかなきゃならないんだそうですよ。なるほどなあ。
 http://freshmanseminars.osu.edu/assets/docs/2005/manga.pdf

 なんて、つらつらと眺めていたら、こんな一文が。

 「日本のマンガの多くはアニメーション作品になっていますが、課題図書であるマンガ作品は、アニメではなく、冊子のマンガのほうを読むこと。」

 んー、見事な原典主義(笑)。

 
posted by egamihvu at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

警告:この旅程は冬に実行されようとしているため、大幅に変更される危険性があります。

 当初の予定。

2/12 15:00 ボストン(BOS)発
 ↓
2/12 16:15 ニューヨーク・ラガーディア空港(NYC)着
 ↓
2/12 17:45 ニューヨーク・ラガーディア空港(NYC)発
 ↓
2/12 19:36 コロンバス(CMH)着

 実施された旅程。

2/12 15:00 ボストン(BOS)発
 ↓
2/12 16:00頃 雲のためニューヨーク・ラガーディア空港(NYC)に着陸できず。
 ↓
2/12 17:30頃 ボストン(BOS)着
 代替チケットを発行してもらう。
 ボストン18:15発→シャルロッテ空港というところ→コロンバス23:30着
 ↓
2/12 18:15 ボストン(BOS)発
 ↓
2/12 21:15 シャルロッテ空港着
 ここで、シャルロッテ→コロンバス便が雪のためキャンセルと判明。
 代替チケットを発行してもらう。
 翌2/13 09:55発→コロンバス11:30着
 ↓
2/12 23:00頃 シャルロッテ空港内待合エリア内のベンチで仮眠
 ↓
2/13 02:00頃 ここは閉めるからセキュリティゲートの外に出ろと、たたき起こされ、セキュリティゲート外のベンチの下で仮眠。
 ↓
2/13 09:55 シャルロッテ空港発
 ↓
2/13 11:30 コロンバス(CMH)着
 ↓
オハイオ州立大学の図書館見学に直行。


 ま、いまにして思えば、たのしい思い出でしたよ(笑)。

posted by egamihvu at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月16日

ハートフルなバレンタインの一例

Special Valentine Lunch in Widener Library Cafe

Harvard University Dining Servicesは、スペシャルで、全部入りで、あったかなランチを、明日2月12日の12時半から、Widener Library Cafeでお届けします。
$8.95のおいしくてハートにやさしいお食事で、ヴァレンタインをお楽しみいただけます。

メニューは・・・

・Salad of Crisp Greens with Oranges and Honey Hazelnut Vinaigrette
Grilled Breast of Chicken, Simmered with Red Wine, Artichoke Hearts, Tomatoes, Black Olives, Fresh Basil, Served over a Lentil and Bulgher Wheat Pilaf.
・Slow Roasted Brussel Sprouts with Tomatoes and Garlic Steamed Broccoli with Tart Granny Smith Apples, Red Onions and Mustard Oil
・Spiced Pear and Cranberry Crisp with a Vanilla Yogurt Crème Fraiche

posted by egamihvu at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あのLibraryThingが日本語対応との噂を聞きつけて

 試そう試そうと思いながらつい先延ばしになってしまってた、あのLibraryThingが、日本語対応始まったよ、との噂をとあるところで耳にしまして、早速(←「先延ばし」のくせに(笑))試してみたのでしたよ。

 LibraryThingの日本語版
 http://jp.librarything.com/

 と思ったのだけど、日本語対応というよりも、みんなでこの英文サービスを日本語訳していきましょう、というプラットホームができたみたいな感じで、3割4割に英文が残っていて、いま流行の集合知でこれをちょっとづつ洗練させていくのでしたよ。それはよい。

 ともあれ、日本語の本を追加してみようとしたよ。
 追加のために検索できる日本の書籍データベースは、いまのところ2つだけで、その2つとは、Amazon(jp)さんと、早稲田さん。

 さすがは早稲田さん(笑)。
(註:早稲田さんのOCLCにおける書誌的ご活躍については、後日あらためてご報告するのですよ。)

 で、まずはAmazon(jp)さんで「書籍の日米関係」と検索してみた。
 ・・・「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 by 勝間 和代 (2007).」???
 上記を始め、なんかぜんぜんちがう本が10くらいずらりと並んだよ。
 検索結果のところには「検索元 Amazon.co.jp (2,985,365 results)」と書いてある。

 同じくAmazon(jp)さんで「本棚の歴史」「和本入門」と検索してみた。
 「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 by 勝間 和代 (2007).」「検索元 Amazon.co.jp (2,985,365 results)」

 ・・・・・・。

 おそるおそる「Google」と入力して検索してみた。
 ・・・タイトルに「Google」と入ってる日本語の本とかが129件ヒット。

 これはやばい。(悪い意味で)

 「書物の日米関係」と「本棚の歴史」のISBNで検索してみた。
 それぞれ「書物の日米関係」と「本棚の歴史」が無事にヒットしたよ。

 やばいやばいやばいやばい(笑)。

 つい一昨日に拝聴してきた、OCLCにおけるCJK対応の積年のご苦労エピソードが、次々と頭の中をよぎるよ。

 早稲田大学のほうを「書物の日米関係」と「本棚の歴史」の書名で検索してみた。ヒットしなかった。
 同じくISBNで検索してみた。
 ヒットして表示されたのがこれ。

 「ショモツ ノ ニチベイ カンケイ : リテラシ シ ニ ムケテ by 和田 敦彦」

 わーっ、わーっわーっ。

 ちなみに「本棚の歴史」は早稲田さんの書誌も「本棚の歴史」と日本語表記された。
 但し早稲田「本棚の歴史」書誌を登録したメンバー数が150であるのに対し、早稲田「書物の日米関係」書誌を登録したメンバーは江上ひとり。
 じゃあたぶん、この「本棚の歴史」の日本語表記は、誰かがeditしはったんだろうな。
 そして早稲田を「ショモツ ニチベイ」で検索してヒットするかというと、これもヒットしないよ。ダメもとで「shomotsu nichibei」も、ダメだった。

 アメリカにおける日本語資料蔵書の多いお歴々を尋ねてみた。(ハーバードさんは提供なし)

●Library of Congress
 「書物の日米関係」→ヒット
 ISBN→ヒット
 表示:「書物の日米関係 : リテラシー史に向けて by Atsuhiko Wada」

●University of Michigan
 「書物の日米関係」→エラーが出てしまう
 ISBN→ヒット
 表示:「書物の日米 係 : リテラシー史に向けて by 和田敦彦」
 (”関”が消えたよ?)

●University of California, Los Angeles
 「書物の日米関係」→エラーが出てしまう
 ISBN→ヒット
 表示:「書物の日米関係 : リテラシー史に向けて by Atsuhiko Wada」

 うん、だから要するに、
 ・表示は日本語対応している。
 ・検索は日本語対応していない。
 ・早稲田さんのカタカナは何?
 ・ミシガンさんの”関”が消えたのは何?
 ・ところで早稲田さんはどういう経緯でDBを提供しはったんだろう。
 ・そもそもOCLC WorldCatがないのはいかがなものか。

 とりあえず今日はここまで。
 もっと深追いしたいけど、帰国1ヶ月を切った身であまり遊んでるあれでもなく・・・(汗)。

 ちなみにAmazon(jp)で「Japanamerica」は、書名でもISBNでもヒットしなかった。洋書は除いてるのかな。
posted by egamihvu at 22:49| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

アメリカの大学図書館にとって、カフェがインフラであることの理由のひとつとして

 
 郊外とか、大学しかない大学町とかで、学部生は寮生活が義務だったり、車移動するしかない土地なのに車持ってないとかして、図書館にカフェでも作ってくれなきゃ他に行くとこがない、てのもあるかもしれないですよ。
 

 そういった意味では、そういう地理的・社会的背景を無視して、なんでもかんでもをアメリカ大学図書館から輸入しよう、ていうのはちょっとちがうと思うよ。

 でも、カフェはインフラだ、ということにしといてほしい(笑)。

 
posted by egamihvu at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

やばい、泣きそうや

 
 帰る日がどんどん近づいてる。
 
posted by egamihvu at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Ohio State UniversityのCartoon Research Libraryについてご報告します。

 某下書きの次に、補遺(生メモ)。

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【日本のマンガを保存する図書館 -- Cartoon Research Library, Ohio State University】

 オハイオ州・コロンバスにあるオハイオ州立大学には、Cartoon Research Libraryという、マンガ資料専門の研究図書館があります。1977年、漫画家ミルトン・カニフのコレクションを受け継ぐ形で設立されました。マンガ(Cartoon)資料の包括的な研究用コレクションの構築を目的とし、25万点のマンガ原画、4万冊の図書、5万タイトルの雑誌・逐次刊行物、250万点の新聞コミック等の切抜きが保存されています。そのすべてがレアブックとして取り扱われており、事前予約による閲覧のみが可能となっています。
 そして、このコレクションの図書資料約4万冊のうち、約1万冊が日本のマンガ及びその関連図書だそうです。
 日本のマンガ資料の選書・収集及び研究を行なっているのが、当大学の日本語コレクション専門ライブラリアンであり、Assistant Professorでもある、Maureen Donovanさんです。

 Manga blog, Ohio State University Libraries
 http://library.osu.edu/blogs/manga

 1995年、サバティカルで東京滞在中だったDonovanさんは、日本におけるマンガ文化の充実ぶりを体験し、いまのうちにマンガ資料の体系的なコレクション構築を始めておかなければならない、との思いを強くしたそうです。帰国後、Cartoon Research Libraryのライブラリアンと相談し、日本マンガコレクションの体系的・継続的な構築の開始が決定されました。
 資料購入のため、国際交流基金など各所からの資金援助を得たり、整理のため専門のカタロガーを雇用するなど、さまざまな努力が続けられてきました。現在では、このCartoon Research Libraryの利用者の多くが日本マンガ資料を目的としており、日本からの利用者も少なくないとのことです。
 このコレクションの特徴のひとつは、特定の作者・分野の資料を集中的・網羅的に収集すると言うわけではなく、日本におけるマンガの歴史・文化全体を概観できるよう、広範囲にわたる資料収集が行なわれている、という点です。ある作家の作品がすべて購入されているとか、ある雑誌が初号からすべてそろえられているという例はあまり多くありません。そのかわりに、歴史マンガ・政治マンガなどのさまざまなジャンルのマンガ、マンガによる社史・辞典・受験参考書、マンガの描き方を指南した本、同人評論誌や記念出版物、さらにはマンガの描かれた双六や子供用グッズ、映画化記念冊子に至るまで、日本の社会においてマンガがどのように浸透しているかを広く見渡すことができるコレクションになっています。どの本屋でも売っているような最近の単行本もあれば、「時事漫画」のような戦前・戦中の出版物や、原画・手稿資料のような非常に貴重な資料もあり、その幅広さには驚くばかりです。

 日本のマンガを収集することの難しさのひとつは、絶版になりやすい、という点だそうです。マンガそのものだけでなく、その関連書籍や参考図書となるような本も、刊行後すぐに品切れになってしまい、そのまま入手不可能となってしまう例が少なくないそうです。ISBNの付与されない出版物や限定・記念出版物が多いことも、その一因のようです。
最近ではインターネットで探し当てることができたものも少なくないようですが、古書店やネット書店では海外に送ってもらえなかったり、支払方法が非常に限定的であったりといったことが問題になってしまいます。300円程度の本が、代理店を通したり、送料を負担したり、支払い手数料がかかったりして2000円近くにまでなってしまうこともある、とのことでした。支払方法が限定的であるために購入できない、あるいは割高になるというのは、日本語資料を扱う海外の図書館では大きな問題であるようです。
 また、マンガの選書・蔵書構築のための参考図書やツールが整備されていないことも、資料収集を難しくしているとのことでした。Donovanさん自身、まずその参考図書の収集やマンガのビブリオグラフィー(書誌学)の研究からスタートしたそうです。マンガについての研究目的の参考図書は、学術的過ぎて実用に即していない。実用できそうなマンガ特集のムック本などは、すぐに絶版になって入手困難になる。そもそも、マンガ雑誌の収録作品や記事を検索できるようなインデクスやデータベースが整備されていない、などの問題があるようです。

 コレクションの構築に伴い、その目録の作成が問題となります。オハイオ州立大学では、OSCARと呼ばれるOPACで「manga collection」というキーワードで一括して検索することが可能です。
 また、日本のマンガをカタロギングするための独自のガイドラインが作成されており、オハイオ州立大学の特殊コレクション目録部署のホームページに掲載されています。これは大学のカタロガー、マンガの目録を担当していた実務者、Donovanさんらの共同作業によるもので、改訂を繰り返して現在に至っているそうです。日本のマンガに特有の出版事情や形態、それに伴う書誌記述についての解説が含まれています。
 この日本マンガについての書誌レコードには、「Summary」と「Genre Terms」が記述されています。「Summary」は作品のストーリーなどをおおまかに英訳したもので、例えば以下のようなことが書かれています。

”A story about a wizard who works for the imperial court during the Heian period in Japan. He solves weird problems by using his magical knowledge based on the Ying yang cult.”

 また、「Genre Terms」は、日本のマンガに固有のジャンルを表す「Genre Terms」リストから、ひとつまたは複数を選んで記述するというものです。非常に多くの、かつ多岐にわたる用語がリストアップされています。LCの件名標目も併用するため、実際の書誌には以下のような記述がされることになります。

Oda, Nobunaga, 1534-1482 -- Comic books, strips, etc.
Generals -- Japan -- Biography.
Historical manga.
War manga.
Samurai and ninja manga.

 日本人は必ず何かしらのマンガを読んだ経験があるため、どんなマンガであるか、どんなジャンルであるか、読者層は誰かなどがすぐに把握できる。しかしアメリカ人にはそれができないため、こういったSummaryやGenreの記述が欠かせない、とのことでした。

 Donovanさんは、Assistant Professorとして日本のマンガについての授業も担当しておられます。これは主に学部1年生を対象とし、毎回特定のマンガ作品について互いにディスカッションしあう、というものです。この授業を通して、学生通しが交流を深めたり情報交換のコミュニティを築いたりという効用があるそうです。Donovanさん自身、日本からの情報をまったくタイムラグなしに入手してくる学生たちに大いに刺激され、多くの有用な情報を得ている、とのことでした。
 そんなDonovanさんが危惧しているのは、ほとんどの日本の大学図書館・研究図書館がマンガを蔵書構築の中に有効に組み込んでいない、という点です。先述のようにマンガやその関連書籍はすぐに絶版になることが多い。一方、マンガを原典や資料として活用するように世代は今後増えつづけるはずである。日本でも保存・収集の取り組みが必要なのではないか、とのご意見でした。

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●日本のマンガ
・<1@>レアブック扱いである。バーコードは直接貼らずに、スリットを挟む。カバー・帯を保存。ビニールカバーをつける。
・<1@>日本マンガ蔵書のうち、半分ほどはすでに保存書庫(キャンパス内のわりとすぐ近く、少なくともAckerman図書館より近く)で収蔵。
書庫エリアの全体の1/5くらいを日本語資料で占めている感じ。
・<1@>包括的、網羅的でなく、特定の作者や分野を集中的にでもなく、日本におけるマンガの歴史・あり方が概観できるように、broadly representiveに、セレクティブに、オーバービュー的にコレクション構築している。
・<1nb>教育漫画、伝記漫画、歴史漫画、文学漫画、政治漫画。[*01]
・<1@>マンガことわざ辞典。マンガ新撰組列伝。
・<1@>大阪府立北野高校の校史。←手塚治虫
・<1@>評論同人誌。「漫画百年」(東京漫画スケッチ会)、NDLにもWebCatにも所蔵が見つからない、同人評論誌。
・<1@>戦中の、主婦用節約漫画(「思ひつき夫人」)
・<1@>鉄腕アトム・ハッピーバースデーボックス、金田一少年の探偵手帳グッズ。
・<1@>漫画双六。戦前のものや、あさりちゃんのものまで。
・<1@>漫画の描き方に関する資料がたくさんある。戦前のものから、最近のもの、英語のものまで。
・<1@>赤本マンガ
・<1@>「僕は妹に恋をする」と、その映画化記念ブック。
・<1@>英語で出版された、図録、紹介本、ハウツー本。
・<1@>マンガ日本の歴史。
・<1@>「日本のマンガ家カタログ」など、非売品記念出版物。
・<1@>1924年「日本漫画史」細木原青起(おそらく初の漫画史)
・<1@>漫画の秘密本。「消えたマンガ家」「マンガ夜話」
・<1@>二年の学習夏の特集号。小学一年生や二年生をある年代の分だけ。りぼん1982年1月号お正月特大号のみ。
・<1@>ゴーマニズムパーティー
・<1@>手塚治虫全集。
・<1@>マンガ大学入試明解小論文
・<1@>マンガで描かれた社史
・<1@>マンガ北海道弁
・<1@>しりあがり寿。
・<1@>時事漫画の原本。

・<1@>マンガやその関連書籍は、絶版になりやすい。新刊書でも、刊行後しばらくしたら手に入らなくなることもしばしばある。
・<1@>購入に当たって、代理店を通し、送料を負担し、支払い手数料が加わることで、1000円増しになったり、300円が2000円になることもある。
・<1@>日本業者には、クレジットカード支払いやPaypalなどのWebマネー支払いをもっと広く受け付けるようにしてもらいたい。
・<1@>Donovanさんから見て、日本の大学図書館・研究図書館がマンガを蔵書構築の中に組み込んでいない現状を、危惧している。マンガやその関連書籍はすぐに絶版になることが多い。それを資料として活用するように世代がすぐに増えるはずである。

●"Analyzing the Appeal of Manga"(講義)
・<1nb>2006年冬、1単位、週1回48分。助教授としてのDonovanさんの講義。[HP]
・<1nb>「アニメ化されたものではなくて、冊子のマンガを読むこと」[HP]
・<1@>マジ授業というよりも、ソーシャル活動的なもの。新入生対象。日本マンガについて思いっきり語れる仲間を見つけることができる。この授業をスタートとしてコミュニティを構築することができる。情報交換の場を持つことができる。
・<1@>学生は、日本語が一切わからない学生であっても、日本でのマンガの発売当日、アニメ・テレビ番組の放映当日には、もうすでにその概要を知っている。という意味では、タイムラグは一切ない。インターネットを介しての情報入手が非常にリアルタイムであり、かつ非常に貪欲である。

●目録・検索
・<1nb>OSCARで「manga collection」で検索することで、マンガ蔵書が検索できる。[*01]
・<1nb>OSCAR書誌中では「Forms part of the manga collection」と記されている。[HP]
・<1@>日本人は「マンガなんて読まない」という人でも、必ず何かしらのマンガを読んだ経験が豊富にある。このため、日本人にはぱっと見ですぐに何のマンガであるか、どんなジャンルであるか、対象は、などが把握できる。しかし、アメリカ人にはそれができないため、サマリーが絶対に欠かせない。
・<1nb>Ohio State University LibrariesのSpecial Collections Cataloging Departmentで、Cartoon Research libraryのComic、Manga用の目録ガイドラインが策定されている。[HP]
・<1nb>「CGA/EAS MANGA Cataloging Project, Cataloging Manuak」(200302)[HP]
・<1nb>要件
-雑誌・単行本・複数巻単行本で取り扱いを分類している。マニュアルでそれぞれの特徴を解説。
-コピーカタロギングの要件など、実務用の解説。
-Authorの役割表記。共著の取り扱い(CLAMPはどうするか、など)
-文庫、四六判、菊判などの日本出版用語を注記する。
-短編集の内容著作
-サマリー
520Three schoolboys save Tokyo from destruction by space aliens.
520 Contains stories about a father and son who devoted their lives to reforestation of desert lands and a family who pioneered rearing guidedogs in Japan.
-ジャンル用語:付録の用語リストからひとつ以上を選んでつける。LC件名も併用。
600 10 Oda, Nobunaga, 1534-1482 |v Comic books, strips, etc.
650 0 Generals |zJapan |vBiography.
655 7 Historical manga.
655 7 War manga.
655 7 Samurai and ninja manga.
-793に「Manga Collection」と入力する。

・<1@>学生バイトさん1人、専用作業席あり。
・<1@>アカデミックな参考図書は得てして学術的過ぎて例えばサンプル画がないなど使いづらいことがある。別冊宝島のマンガ特集のようなものが有益であったりするが、すぐに絶版になって入手困難になってしまったりする。
・<1@>インデクスの類が足りてない。雑誌記事索引や大宅であっても、マンガ雑誌のインデクスは作成されていないし、マイナーな雑誌のインデクスも作成されていない。。
・<1@>このオフィス内に小さな簡易スタジオもあって、自前で、資料の撮影とデジタル化を行なっている。4方向ライトとオーバーヘッドカメラと、デジタル処理端末とがある。
posted by egamihvu at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

OCLCのCJK関係についてご報告します。いい話たくさん聞けたよ。

 これはあちこちの文献から仕入れた情報がいろいろあるんだけど、そのままだらだらと載せるのは無責任っぽいので、某日記の下書きだけ置いておきます。

 でも、あちこちの文献をつらつら読んでみると、おもろい話はもっといろいろ書いてあるのですよ。

 超たのしかった(笑)。

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 OCLCでCJK(中国語・日本語・韓国語の総称)データの取扱いが始まったのは、1986年のことです。それまではアルファベット(ラテン文字)しか取り扱えなかったOCLCの書誌データベースにも、それ以降徐々にCJKデータが登録されるようになり、そのためのシステムも進化し続けてきました。
 2008年2月現在、WorldCatに収録されている日本語資料の書誌レコードは約248万件、そのうち日本語・日本文字データを含むのは約220万件。OCLCの業務用目録システムであるConnexionでも、WebデータベースのWorldCatでも、日本語・日本文字は入力されたままに表示されていますし、検索も可能です。

 日本で病院図書館の開設に携わった小鷹さんは、オハイオ州立大学で日本語図書の整理を担当しておられた際、日本語図書についての書誌データが原綴(元の言語のままでのデータ表記)でないことに疑問を感じておられたそうです。そして、1983年にRLG(Research Library Group:アメリカの研究図書館によるグループで、2006年OCLCに統合)がRLIN(RLGの書誌目録データベース)をCJK対応したという発表を聞き、OCLCでも必ずこのCJK取扱いが大きな問題となるはずだと考え、OCLCに移り、以降CJKシステム構築の中心メンバーとして開発・改良に携わってこられました。
 当時、RLINで使われていた目録用端末では、キーボード上に漢字の部首などが並びそれを組み合わせて入力するという、CJK専用の機器が使われていましたが、1986年にOCLCが提供開始した目録用端末は、標準の端末にCJK文字を取り扱うためのECIボードを組み込み、アルファベットのキーボードのままでヨミなどからCJK文字が入力可能、というものでした。標準の目録用端末をそのまま使えるという利点はあったものの、やはり専用ボードを要するためコストが高く、当初は10館ほどの東アジア研究図書館のみによる試用からスタートしました。
 その後、図書館全体のデータベース化が進み、どの図書館でもCJK資料の処理だけをいつまでも先延ばししておくわけにはいかなくなったこと。ハーバード・イェンチン図書館などの大規模館が参加するようになったこと。CJKワープロ機能など、ユーザ館のニーズに応えるシステムを小鷹さんたちで開発していったことなどから、次第にCJKレコードの規模も参加館も増えるようになってきたとのことです。

 1991年、初めてWindows端末を見せられた小鷹さんは、Windows対応の目録システムに着手し始めました。CJK言語とWindowsシステム、ともにグラフィカルであるという共通点から、CJKがWindows対応システム開発の実験台となったようです。OCLCにCJK User Groupが発足したのもちょうどこの年でした。1992年、CJKPlusというWindows用アプリケーションが開発されましたが、当時はまだWindows自体が普及しておらず、その使い方からCJKユーザに伝えていく、といったご苦労もあったそうです。その後、CJKユーザの協力と要望を受けながら、カード目録印刷機能、オンラインCJK辞書、オンラインヘルプなどが開発されていきました。
1998年に発表された「OCLC Access suite」は、それまでのような目録専用端末を使うことなく、Windows機にインストールすることで利用できる目録システムアプリケーションソフトでした。参加メンバーであれば無料で受け取れるこのソフトには、CJK目録取扱い用ソフトやCJK書誌データをローカルで表示できるソフトもデフォルトで含まれており、これによりCJKユーザだけが別途費用を負担したりシステムを追加したりということが不要になりました。
 現在では2002年から提供が始まったConnexionというシステムが用いられています。ここではCJK入力にMS-IMEが使用されます。これは、どの図書館でも少ない端末で複数の言語を取り扱う必要があるという現状を鑑み、Windows機であればどの言語でも取扱いができるように、とのことからだそうです。

 1995年、早稲田大学が日本語書誌レコードを一括して提供し、以降計3回の一括提供、2004年からは月1回の定期的な提供が行なわれています。2007年1月までに早稲田大学からOCLCに提供された書誌レコードは約75万件に及んでいます。そのデータの変換・転送には、日本側代理店である紀伊国屋書店が携わったとのことでした。その紀伊国屋書店は現在、米国のいくつかの東アジア図書館に対して、図書現物の納品とともに書誌レコードを作成・提供するというサービスも行なっているようです。1996年にはハーバード・イェンチン図書館のカード目録による遡及入力がOCLCへの依頼という形で行われています。RLINとの書誌レコード交換により、TRCや慶応大学による日本語書誌レコードも収録されてきましたが、2007年にRLINのCJKレコードがすべて収録されて以降は、TRCからの定期的な書誌レコード提供も開始されています。いずれも、日米では書誌の作成要領や内容が異なるために編集を必要としますが、各図書館での業務軽減に大きく貢献していると言えるでしょう。
 OCLCの日本語書誌レコードは、同じ番号を持つMARCフィールドを2つ設け、一方に日本文字データ、もう一方にローマ字化されたアルファベットデータを記述するという形をとっています。RLINでは日本文字による書名などは単語ごとに分かち書きされていましたが、OCLCでは分かち書きがなされていません。現在の目録用システムであるConnexionではCJK文字1文字づつを”単語”とみなし、例えば「日本史学会誌」であれば「史学」でも「学会」でも「会誌」でも検索することが可能になっています。
 ただ、文字の取扱いには若干の問題が残ってもいます。例えば「江戸」という言葉を日本文字で検索しても書誌レコードはヒットしません。「戸」という字について、日本文字で一般的な「戸」(上の棒が横一直線)ではなく、上の棒が左肩下がりの「戸」が使用されているためです。これは、ALA内のグループによって、JACKPHY(日本語、アラビア語、中国語、韓国語、ヘブライ語)文字についてはUnicode文字すべてを使うのではなく、従来用いられていたMARC-8と呼ばれる文字集合のみを用いる、というルールが決められたことによるそうです。したがってMARC-8内に含まれていない日本文字の「戸」は使用されないことになります。OCLCのデータベース自体はUnicodeに対応していますが使用されていますが、記述に際して採用される漢字には制限がある、ということのようです。

 OCLCのCJKシステムの発展は、参加館である各東アジア研究図書館のライブラリアン・カタロガー、早稲田大学・紀伊国屋書店などの日本側参加館・代理店やそのカタロガー、OCLC内外のシステム開発者・ライブラリアンなど、たくさんの人々によるコラボレーションの賜物である、と言えるでしょう。
 また、小鷹さんのお話の中で、「書誌とは、現物に行き着くためのものであるから、現物を見ていない人が、書誌を見ただけでその現物を思い描くことができるように記述されなければならない。そのためには、規則に従って事実を記せばいいというわけではなく、そこにどんな情報を収めるべきかについて考えなければならない。書誌作成はアート&サイエンスである。」というお言葉が、とても印象的でした。
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posted by egamihvu at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

OCLCのCJKじゃないの。

 こっちはむしろあまり話を仕入れてないので、某日記下書き以外の情報は少ない、ていうあれで(笑)。

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 2月半ば、オハイオ州・ダブリンにあるOCLCを訪問してきました。
 OCLCは、コンピュータ・ネットワークを通して、書誌情報、オンライン共同目録システム、ILLシステムなど、各図書館での活動に必要な情報・サービスを提供している非営利機関です。1967年の設立当初はオハイオ州内だけを対象としたサービスを行なっていましたが、現在はアメリカ国内だけでなく、ヨーロッパ、アジア、太平洋地域など世界112カ国・6万館以上の図書館に対してサービスを行なっています。代表的なサービスである目録データベース・WorldCatは、2007年3月現在で、書誌レコード8000万件、所蔵レコードは13億件を収録しています。

 写真
 OCLC
 WorldCat URL

 ダブリンにあるOCLC構内の3つの建物では約1000人のスタッフが働いていますが、ほかにも全米各地、及び世界数ヶ所に拠点となるオフィスがあります。
 参加館には、データベースの利用だけを契約しているところもあれば、すべての目録作成をOCLCで行なうなどのGoverning memberとして参加するところもあります。日本でOCLCにGoverning memberとして参加しているのは、早稲田大学、慶応大学、愛知淑徳大学などの7館です。

 今回の訪問では、契約によるCatalogingの部署、Language Setと呼ばれるサービスの部署を案内していただきました。

 OCLCの書誌目録データベースはオンライン共同目録システムであり、実際の目録業務は各参加館のカタロガーによって行なわれていますが、このCatalogingの部署では、各館でまかないきれない目録業務をアウトソーシングとして受注しています。OCLCのデータベースに登録する目録業務を、OCLC内で請け負っているのですから、ある意味もっともリーズナブルなあり方と言えるかもしれません。
 ここではあらゆるタイプの資料が書誌・目録作成の対象となっています。私が拝見した限りでは、古い時代の書籍や写本、音楽スコアや絵本、テクニカルレポートや簡易パンフレットのような灰色文献、DVD・VHSのような視聴覚資料などが扱われていました。また、約50人いるカタロガーの中には、アジア、ヨーロッパ、イスラムの各種言語を理解する人たちが含まれていて、あらゆる言語の資料に対応しているとのことでした。
 図書館からは、情報源(標題紙・標題紙裏)のコピーが郵送されてくることもあれば、それがスキャニングイメージデータとして送られることもあります。カードケースがそのまま送られてきて遡及入力が行なわれることもあります。もちろん、資料の現物も多数送られてきていました。
 しかし、この部署でも困難なのは、やはり件名作成であるようです。特に英語以外の言語の資料の場合には、何人かいるネイティヴのカタロガーが中身を読んで、理解してから件名を作成する、ということでした。

 Language Setは、公共図書館が対象の代理選書サービスです。英語以外の言語の資料を蔵書に加えたいが、その言語の専門家がいない、という公共図書館に対して、適切と思われる図書をセレクトし、まとまった数のコレクションとして、その図書の現物及び目録情報を提供する、というものです。現在14ヶ国語(日本語含め)に対応しています。
 難しいのは、図書館や言語によってニーズが異なる、ということだそうです。例えば日本語資料の場合、対象となる利用者層が”日本から出張などで来ている家族で、日本の情報をキープアップしておきたい”ということから、生活実用書や子供用・教育関係図書がニーズとなるが、言語によっては”アメリカに移住し、職を得て、市民権を得るにはどうしたらよいか”といったことが中心になるようです。
 当サービスでは「この図書館には日本語の本があります」というサインや、案内用Webページの作成も行なっています。

 また、アジア・パシフィック地域担当のAndrew H. Wang氏、Shu-En Tsai氏にお話をうかがうことができました。
 お話の中で、Wang氏の「Googleやその他のサーチエンジンの勢いは誰にも止められない。図書館の組織化された知識の蓄積は、それらに勝り得る。OCLCの使命は、各図書館が固有に持っている情報を、Webに載せてアクセス可能化することによって、ユーザを図書館に導くことである。」との言葉が印象的でした。
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アジアとアメリカでは、基本的にライブラリアンシップが異なる。アジアはコレクションの構築とキープが中心。アメリカはいかにアベイラブルにするかが中心。

●Language Set
・<1@>公共図書館における、多言語資料コレクション構築のため、OCLCが適当なものを見繕って、カタロギングも行なってくれるサービス。14ヶ国語対応。
・<1@>日本語のマンガ:連続巻のものが多いため、送るとなるとすべて続けて送らなければならず、そこまでして図書館がそろえたいと思うか、という問題。
・<1@>DVDのリージョンコード:中国韓国であればALLリージョンのものもあるが、日本はリージョンコード2である。図書館がそれでもいいと認めれば送ることができるが。

posted by egamihvu at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVUdayです。

 
 このblogは、私のハートはストップモーション、でお送りしています。
 
posted by egamihvu at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HVUdayです。

 
 このblogは、今年オリンピックやるってことはカーリングが見れるの? と期待しながら、お送りしています。

 
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HVUdayです。

 
 このblogは、最近のYahooの右側のヘッドラインって、なんか選び方おかしくない? と、いぶかしげにお送りしています。


 
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2008年02月20日

ありがとうのご報告

 いただいたあの300ドルの使い道をご報告します。

 ICレコーダ、マイク、ケーブル
 miniSDカード
 USBフラッシュメモリ 
 外付けハードディスク
 名刺用印刷用紙
 書籍「Japanamerica: How Japanese Pop Culture Has Invaded the U.S.」
 書籍「Weep Not, Child」(夏にとった英語クラスのテキスト)

 あらためて、ありがとうございました。m(__)m


posted by egamihvu at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

今日の江上

1/10
・Rare Book Catalog Meeting

1/12
・「HD」
・「Michigan」

1/13
・「Google」
・シアトル行き準備

1/14
・「Google」
・シアトル行き準備
朝:そば
昼:寿司、チキンとマメのカレースープ
夜:チキンの焼いたの

1/15
・ボストン→シアトル
昼:牛肉とチキンとピーマンとインゲンの炒めたの、チャーハン
夜:焼き魚

1/16
・シアトル公共図書館
・シアトル
朝:ドーナツ
昼:韓国シーフード弁当
夜:日本弁当、鱈

1/17
・ワシントン大学各図書館
・シアトル
・シアトル→デトロイト
朝:アーモンドデニッシュ、コーヒー
昼:パン
夜:鱈の照り焼き、山葵抹茶ライス

1/18
・デトロイト→ボストン
昼:韓国料理のイカの炒めたの

1/22
・Boston College
昼:ボストンカレッジの学食のハンバーガー
夜:ユニオンオイスターハウスで牡蠣、クラムチャウダー

1/23
・Boston University
昼:韓国料理バイキング
夜:ノースエンドでトスカーナ風チキンみたいなの

1/24
・セクションミーティング

1/25
・サブベースメント整理

1/28
・サブベースメント引継ぎ
・アナーバー行き準備

1/29
・ボストン→アナーバー
昼:アナーバーのフードコートの中華料理
夜:韓国料理のチキンと海老の炒め物

1/30
・ミシガン大学(東アジア図書館、Googleプロジェクト)
朝:パン・コーヒー
昼:中華料理
夜:韓国料理と日本料理のミックスの弁当セット

1/31
・アナーバー→ボストン

2/4
・Widenerレファレンスライブラリアン訪問
・目録・OPACのTask Groupの報告会
・「OCLCCJK」

2/5
・スタッフミーティング

2/6
・iSiteについての勉強会
昼:ホタテの紐のフライのランチ

2/8
・「OCLCCJK」
昼:韓国料理の弁当
夜:チキン

2/9
・ラジオ拝聴
・オハイオ準備
・「オハイオ州立大学マンガコレクション」
昼:ごぼうとハムとマッシュルームのフェトチーネ
夜:チキン

2/10
・「PIN」
・「Widenerサイン」
朝:パン
昼:チキンのクリーム煮、野菜
夜:1ドルの寿司

2/10
・「PIN」
・「Widenerサイン」

2/12
・旅行準備
・BOS→NY→BOS→Challote

2/13
・Challote→Columbus
・Ohio State University, Cartoon Research Library
朝:ベーコンエッグチーズマフィン
昼:ポークのローズマリーローストのラビオリ添え
夜:お弁当

2/14
・OCLC
・Columbus→NY→BOS
朝:パン
昼:チキンのクリームチーズソース

2/15
・「e-resource」「ERM」
・「OCLC」「OSU」

2/16
・Library Things
・「e-resource」「ERM」
昼:チーズバーガー
夜:韓国風イカ野菜炒め定食(13ドル)

2/17
・「OCLC」「OSU」

2/18
・「e-resource」「ERM」

2/19
・「VIA」「蔵書デジタル化」
・「Discovery and Metadata Coordinating Committee」
・CEAL・CJMの貴重書目録ガイドラインについて
・「Google Library・Harvard」
朝:ソーセージ、卵、芋、甘いパン
昼:クラムチャウダー、サラダ
夜:牛肉、マッシュルーム、インゲン、オクラ

2/20
・「e-resource」「ERM」インタビュー
・「HCL Technical」
・「Communication」
・「韓国貴重書デジタル化プロジェクト」
朝:牛肉、鯖、ごはん
昼:中華の弁当
夜:チーズと野菜のサンドイッチ、フルーツ

posted by egamihvu at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

日本の図書館員とアメリカのライブラリアンの一番の違い。

 アメリカのライブラリアンが日本の図書館員と違うところがあるとするならば、もっとも大きい違いは。
 「当事者意識の強さ」、でしょう。

 目の前にある問題を、自分自身が解決すべきこととして認識し、そのためにどうすべきかを自力で判断し、自らの意思で動き、その自分の判断に自信と責任を持つ、ということ。

 そりゃ、迷ったり、めんどくさがったり、わかんなかったり、妥協したりもあるんだけど、なんだろうな、みな一様に、「それはこうこうこうで・・・」と自分の言葉で語り、「こうこうこうするつもりである」「こうしようとしている」と自分の行動を語るよ。

 誰かに言われたから、ではなくて。そう決まっているから、ではなくて。皆がそうしているから、とか、なんとなくそういう空気だから、とか、誰それ先生がそう言ってるから、でもなくて。

 日本の図書館員に欠けているとすれば、それなのかなあ。
 勤勉さやこまめさではどう考えたって勝ってると思うのに、なぜかしら、遅れをとってるっていうのは。

 ただ、それはまあしょうがないというか、図書館員としての問題じゃなくて、国民性的なものそのものの問題だと思うのですよ。
 こっちじゃ、サンドイッチひとつ注文するのに、いちいちこっちから全部指定してあげないといけないんだもの。パンは何にするのか、チーズの種類はどれか、ドレッシングは何をかけるか、野菜はどれとどれとどれを入れるのか。しかもそれらを、向こうが質問して導いてくれるわけではないから、自分から宣言しないといけなくて、宣言しなかったら最期、マヨネーズもドレッシングも一切無いぼんやりした味のサンドイッチになってしまうもの。
 めんどくさ〜、と最初は思ってたんだけど、考えてみりゃ、てめえが食いたいもん、てめえでゆえよ、て感じなんだなあ、そりゃそうだ。

 かといってじゃあ日本の図書館員が、決定権も予算執行権も、専門性への保証も、それなりの見返りも、どの職に就くかを選ぶことすらもできない状態でもって、当事者意識を持つ、というのは、これは並大抵の精神力ではできないですよ。

 けど。
 持ってるほう(アメリカのライブラリアン)が明らかに楽しそうだよなあ、というのはあるので、やっぱ持っときたい

 こちらに来て一番学んだのは、そういうことかも。

 さて、ほかにも「コミュニケーションでもって互いが有機的につながる様」や、「個々の存在や組織が、ツリー上のヒエラルキー・モデルに縛られていない」やがあるのですが、まあ、またの機会に。
posted by egamihvu at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

当事者意識を持とうよ、ていう例

 あのですね。

 江上はたしかに、現にアメリカに来て、ハーバード大学に滞在して、いろいろなことを見聞してます。

 だからっつって、江上は、アメリカの大学図書館に関する総合コンサルタントでもなんでもないわけですよ。

 アメリカの大学図書館に関して、知りたいことがあれば江上に聞いてみたらいいとか、行ってみたいところがあるので江上に紹介して欲しいとか、そういうこと言われたところで、江上がなんでもかんでもお手配できるわけでもなんでもないのですよ。
 アメリカの大学図書館の99.9%の部署・人にとって、江上が未知&外部の人間であるということは、日本のみなさんとまったく同じシチュエーションなわけですよ。

 だから、知りたいこと、調べたいこと、行きたいとこ、会いたい人があるなら、いったんは自分で調べるなり、それっぽい人にコンタクトをとってみるなりしてみて、それでわかんなかったり無理っぽかったりしたら、江上でお役に立てることがあるならなんでもしますけどね。

 ていうことですよ。

posted by egamihvu at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

上岡龍太郎と数字にはだまされないぞ!

 Yahooのニュースをぷらぷら見てたのですよ。
 そしたら、R35にはちょっとキャッチーなヘッドラインが。

 「<引きこもり>最多は30〜34歳」

 本文の冒頭には。
 「「引きこもり」となる原因は「就職や就労での挫折」が最多で、30〜34歳の年齢層が最も多いことが東京都が行った実態調査で分かった。・・・若年層が多いとされる従来の見方とは異なる傾向が浮かんだ。」

 ふぅん。じゃあ、最も多いって、どんだけ多いんだろう。と思って、%表示を探してみた。
 「年齢層別では、「30〜34歳」が全体の43%で最も多く、「15〜19歳」「20〜24歳」「25〜29歳」はいずれも18%。」
 43%と18%じゃ、だいぶちがうよなあ。

 ・・・? 3層そろって18%?

 よく読んでみた。
 「調査は、都内に住む15〜34歳の男女3000人を住民基本台帳から無作為抽出し、昨年9〜10月に個別に訪問。1388人から協力を得た。うち10人を引きこもりと判断し、別途調査した18人を加えて計28人を分析対象とした。」

 これはやばい。(悪い意味で)

 おい、28人て。
 そんなん、43%とか18%とかって、要するに「12人」「5人」てことじゃないのか。
 しかも28人中、無作為抽出の結果は10人分だけであって、”別途調査”ていうのがどんなジャッジ公平感のある調査かもようわからへんし。

 28人中何人がどうのこうので結論出すって、それじゃあまるで、あるある大辞(ry

 やばい。
 数字はやばい。

 しかもその数字に基づいて、文脈全部切り落として作り上げられた上記のヘッドラインが、のちのちまで未来永劫残るわけだからなあ。

 レッテル貼られちゃいましたよ。


posted by egamihvu at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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